奇しくも先日、「選挙に負けそうという程度で右往左往する連中は国家の一大事には役に立たない」という内容の記事を書きましたが、やはり政治家という生き物は肝が据わっていない。
昨日は、「政府は粛々と対応し、マスコミは淡々と事実を正確に伝えればよい」という内容の記事を書きましたが、どうにもそういう対応ができない。
電話連絡が取れなくなった横浜市に対して、舛添厚労大臣が「危機管理がなってない」と激怒していたという話を受け中田横浜市長が「大臣自身が落ち着いた方がいい。」とたしなめたとのこと、市長の意見は一々ごもっともでこの程度の危機でヒステリーを起こす大臣の下では、適切な対応もできますまい。
ましてや、連絡が取れなくなった原因が、大臣が「横浜で…」と言ったことにより、問い合わせが集中し回線がパンクしていたということだということになれば、市長も一言チクリと言ってやりたいと思うのも無理からぬこと。
今後も次々新たなインフルエンザ候補者が現われるのですから、この先思いやられます。
たとえ感染者が出ても、「1週間以内に○○さんと接触した人は~」などというアナウンスはできないのですから、今必要な情報は、「どこで新型インフルエンザの疑いがある患者が出たか」ではなく、
1.予防法(マスク・手洗い・うがいなど)
2.症状の説明
3.インフルエンザ症状の疑いがある場合の対応(直接病院へ行かず、保険所へ連絡)
4.治療法(隔離・タミフル・リレンザ)
5.政府の対策の進捗状況
etc.
成田で見つかろうが、横浜だろうが、名古屋だろうが、国内にインフルエンザが発生すれば全国に広まるのは時間の問題で、国民がやれることは決まってるわけですから、「何をすればよいのか」こそ必要な情報です。
国内発生第一現場の情報を欲してるのはネタ不足のマスコミだけです。
落ち着いた対応ができない政府では、政権担当能力を疑われます。
どうやら名古屋も新型ではなかったようですね。
新型ではなくてもインフルエンザは非常につらい病気でしょうから一刻も早い回復をお祈りしております。