福島原発について
大震災は、また水の怖さを想い知ることとなりました。
過去においても、地震そのもので大量の死者が出たということはなく、大災害は水害か火災によるものでした。
さて、そろそろ冷静に振り返ることができるのではないかと思い、福島原発をテーマにして書いてみたいと思います。
反発はあろうかと思いますが、あえて、ほかの人とは違う、逆説を書いてみたいと思います。
福島原発の事故は、後世で、どのようにとらえられるのでしょうか。
原発の危険性という文脈でもって語られるのでしょうか。
私は、逆のことを考えています。
炉心溶融しているといわれ、住民が避難を余儀なくされている状況ですが、いまのところ、放射能が大量に漏れたり、被ばくで死者や健康被害が大量に発生するということには至っていません。
すなわち、福島原発は、未曾有の大地震と大津波があったにもかかわらず、何重もの安全確保策が功を奏して、大惨事にならなかった事例ともいえるのではないでしょうか。
それでも、ぎりぎりのところで助かったというもので、将来についてもまだ予断を許しません。
より安全を追及してほしいという気持ちに変わりはありません。
そう考えると、東京電力の賠償問題については、やはり、全損害を負担させるべきで、株主責任も追及すべきです。
安全をおこたったら、株は紙切れになり、株主は大損する。だからこそ、株主は、安全を求めるのです。
株主責任を追及すると決めさえすれば、株主が、率先して安全に目を光らせてくれます。
悪しき前例にしないためにも、株主責任から逃げてはいけないと思います。