カイロ・オペラ・ハウスの前劇場長(Dr. Abdel Moniem Kamel) | バレエ+放浪記

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ロシア、エジプト、ポーランド、スロバキアのバレエ劇場でダンサーとして働いたこと。東ヨーロッパでの生活。ライターとしての活動とその取材の裏側などを綴っています。

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カイロ・バレエ団の時にとてもお世話になった前カイロ・オペラ・ハウスの劇場長(シャーマン)だったDr. Abdel Moniem Kamelが2月25日に亡くなられました。

カイロ・オペラ・ハウスで勤務していたときは劇場長(私たち団員はドクター・マイクと呼んでました)に良くしていただいて、色んなチャンスを頂きました。
私が『くるみ割り人形』で初めて主役のクララ役を踊れたのもドクター・マイクの推薦あってのことだったし、それ以外でも劇場でお会いした時はいつも声をかけてくださいました。

私のエジプトでの思い出は、色々トラブルもあったけれど、でも今思い出すと楽しい思い出ばかりで、その中の1ページに初めて主役を躍らせてもらったという思い出も刻まれています。これがあったからこそ、その後ポーランドやスロバキアのバレエ団に移籍した時、何とか頑張れたんだと思います。未熟な私には本当に良い経験になったということです。

ドクター・マイクは日本にも何回か仕事で来られています。
カイロ・オペラ・ハウスが日本政府の援助で建設されたということもあって、カイロ・バレエ団の日本人ダンサーは(比較的)良くしていただいたと思っています。

思い出は思い返すと尽きないものですが、それは置いておいて、今はドクター・マイクのご冥福をお祈りします。