しばらくブログを書いていませんでしたが
ログインできず困っており
safari、chromeと試してダメで
Firefoxに変えたところで漸くログイン成功。
やっと通常営業に戻れるかなと思います。
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明けましておめでとうございます。
コロナ禍の中、街は不穏な状態になり、
2度目の緊急時代宣言が出されています。
昨年は焼酎唎酒師の資格を取り
日本酒教室も横浜教室が増え
順調にお仕事させていただいておりました。
途中、クラスが休講になったりしましたが
そこで資格が取れたので、充実の一年でした。
どんな状況にあっても心の持ちようで
豊かに暮らせることとネットのありがたさを
実感した一年でした。
さて、そのような中にあって10月末から11月の
ほんのちょっと規制が緩やかになった期間に
奄美大島に行って来ました。
主たる目的は、母と妹との巡礼旅行であり
カトリック信者である私の心の旅でしたが
せっかく奄美大島に行くということで
黒糖焼酎を学ぼう!ということで
1日早く入島し、2つの蔵の見学に行って来ました。
黒糖焼酎とは奄美群島でのみ造られることを許されている焼酎です。
見学まとめ*その1
2020年10月29日
蔵見学① 奄美大島酒造 株式会社
*奄美大島空港よりバス10分、バス停「愛寿園前」下車
●創 業:昭和32年
●蔵人数:20人
●主な銘柄:「じょうご」「浜千鳥乃詩」「高倉」
●沿 革
商事会社や海運業、旅行業などのグループ企業を経営する有村栄男氏が、名瀬永田町で昭和32年
創業の末広商会より、昭和45年に酒類製造免許を譲り受け奄美大島酒造株式会社として設立。
昭和57年に、工場を水の良い龍郷町の現在地に移転し、代表銘柄を公募にて「浜千鳥」に変更。
現代表は有村成生氏。杜氏は安原淳一郎氏。
●蔵の特徴
龍郷町の役場近く、巨大な一升瓶のモニュメントが並ぶ蔵。隣接する「浜千鳥館」はレストラン、
土産物店を備え、観光スポットにもなっている。仕込み水には龍郷町の名水「じょうごの水」を
使用。地下120メートルから汲み上げた地下水をであるとのこと。
全ての製品において奄美大島で生産されたサトウキビから作る地場産の黒糖を使用しています。
●造りの特徴
1)グループ会社の富国製糖株式会社にて奄美大島産の黒糖焼酎専用に製糖される黒糖を使用。
奄美大島の黒糖は生産量のこともあり、高級品。そのため、全て島産の黒糖を使っているのはこの蔵のみ。
他社は輸入品や沖縄の黒糖を使用しているところが多いです。
2)代表銘柄「じょうご」は島内唯一の減圧蒸留にて蒸留を行っています(気圧を下げて蒸留を行う方法。
気圧が下がると水やアルコールの沸点は下がり、より低い温度で蒸発していきます。 この特性を利用し、
蒸留器の中の気圧を下げることでより低い温度(40℃~50℃くらい)での蒸留を行い、香気を残しています)
奄美産黒糖由来の南国らしい果物の香りを残し、また軽快な口当たりの焼酎に仕上がっています。
良質の水と厳選された原料、長期熟成による造りは高い評価を受けています。
①水について
奄美群島は群島でありつつも島の成り立ちが違うそうです。
A群)奄美大島、加計呂麻島、徳之島、請島、与路島
B群)喜界島、与論島、沖永良部島
A群は大陸から別れてできた森の島(ハブがいます)
B群は珊瑚が隆起してできた島(ハブいません)
そのためAはミネラルが少なく軟水(島に降った雨はすぐ湧き水になる)
Bは珊瑚由来のミネラルが豊富なので硬水になるそうです。
そのため奄美大島の焼酎は軟水仕込みです。
②黒糖について
黒糖は全て焼酎用の黒糖に製糖されます(固形)
糖蜜のまま仕込みに使うとラム酒の分類になるそうです。
③蔵見学では
ドラム式の自動製麴機
減圧蒸留機
貯蔵している木樽
など製造工程を伺いながら見学できました。
④試飲(浜千鳥館にて)
7種類ほどの試飲ができました
1)じょうご
減圧蒸留の軽快さが前面に出た人気の焼酎。
島内では特に人気があるとのこと。
スッと飲める爽やかなテイストが特徴。
2)高倉(たかくら)
高床式倉庫(高倉)は富の象徴。
三年以上樫樽で熟成した原酒。
まろやかでコクがあって美味しかったです。
3)浜千鳥乃詩
浜千鳥の命名は島内で公募したそうですが
岩手県の日本酒(浜千鳥)と名前が同じに
なった経緯から乃詩をつけているそうです。
バランスの良いまろやかなお味が良いです。
4)浜千鳥乃詩(原酒)
7年以上寝かせた古酒。素晴らしく凝縮され
しかもまろやかな風味があり良かったです。
味わい深いという表現がしっくりくるかと思います。
5)浜千鳥乃詩(和=なごみ)
2年以上熟成した原酒を硬水で割ったとの説明書きが
ありましたが、スッキリ軽快で飲みやすかったです。
晩酌用の定番酒という感じです。
6)浜千鳥乃詩(ゴールド)
40%もあるのですが、スッキリとしてキリッとして
これロックで飲むといいんだろうな〜って
思いました。私は弱いので水割りしました。
割ってもキリリとした冴えは変わりません。
7)やんご
『やんご』とは、奄美大島一の繁華街、
『屋仁川-やにがわ-』のことを指します。
島内限定で販売。樫樽香があり、とても
まろやかで飲みやすい晩酌用のお酒という感じでした
見学を担当してくださった水間さん
ありがとうございました。
とても有意義なひと時。
空港からも近いので、見学も便利(予約必須)
おすすめです。
その2へ続く