私の父は変わらない。
小さい頃、少しだけ魔法を信じていた時期があった。
遊び疲れてリビングで意識を失うと、必ず朝には父と母のベッドの上で目が覚める。
子供ながらにその現象が不思議で不思議で、何度も同じことを繰り返した。
本当は分かっていた。
夢で感じるその魔法のような浮遊感は、父が私を運んでくれている為のものだと。
それから10年
父は変わらない。
リビングで寝こけた朝、必ず身体の上にはあるはずのない毛布がかかっている。
本当は気付いてる。
もう10年前の子供じゃない。
“風邪ひくぞ”
その声がかけられた後には必ず、温かく、ずっしりした重みのある毛布がかけられることを。
そして私は変わらず、目を開けることもせず、安心して眠りにおちる。
今さっき、リビングに行ったら、姉がこたつで寝入ってるのを見つけたのね。
こたつ布団の上からかけられた、お父さんの青い半纏を見て、なんとなく昔のことを思い出してさ~
そういえばお父さんは昔から変わらないなあ。
そんなことをぼんやり感じながら書いたら、こんな感傷的な文章になってしまった/^o^\
素敵な家族に恵まれてます。