現在、他の照明と比べて省エネ効果がもっとも高く、蛍光灯や白熱灯に代わる照明として注目を浴びているLED照明。


省エネ法の施行や、CO2の削減に大きく貢献してくれる今もっとも人気のある製品なのですが、ただ一つLED照明のデメリットとして挙げられるのはそのコストの高さでしょう。


LED照明の普及には補助金制度の整備も重要になってくると考えられます。


政府や各都道府県、市区町村などの自治体レベルでそれぞれ優遇制度を設けて、さまざまな条件での助成制度を設置しているようです。


例えば東京都中央区では区内に事業所などを展開している中小事業者が、新規に自然エネルギー機器や省エネ機器を事業所内に取り入れた場合に、補助金が交付されます。


このとき二酸化炭素排出抑制システム事業所用の認証を受けた事業所には、補助金がさらに上乗できます。


このとき注意したいのがそれらの機器を導入する前に必ず申請が必要なのであらかじめ確認してください。

LED照明の白い光を出すということには、光の三原色を混光する方法と、近紫外LEDでRGB蛍光体を光らせる方法、青色LEDで黄色蛍光に光らせる方法があり、光の三原色を混光する方法は、赤と緑と青の3色のLEDを点灯して、光の三原色を組み合わせて白色をあらわすという方法になります。


しかし、この方法では、照射の対象物が不自然に見えることがありますので、照射目的ではなく、直接光をみる目的で使われることが多いようです。


近紫外LEDでRGB蛍光体を光らせる方法では、青色よりも波長が短い、近紫外LEDによって、赤と緑と青の3種類のLEDを照射することになり、これによって、美しい白色の光ができます。


青色LEDで黄色蛍光に光らせる方法は、青色LEDの光を黄色の蛍光体に照射して、白色の光をつくるという方法で、この方法は、発光効率がいいということです。


しかし、白色に発光するLEDの色温度というのは、ランプによりばらつきがあるということで、青色発光波長のばらつきと、黄色蛍光体のばらつきによって、色温度が安定しないということです。

LEDとはLight Emitting Diodeの略、電流を流すと発行する半導体素子の一種で、日本では発光ダイオードと呼ばれるものです。


過去には1980年代中頃に赤、その後、黄緑と実用化されてきたものの、緑と青は実用化が難しいといわれていたそうです。


1993年に日本で青色発光ダイオードの実用化に成功したことは記憶にある方もたくさんいらっしゃると思います。

その結果、緑色が完成し、発光ダイオードによる光の三原則が完成しました。

今は、RGB(Red、Green、Blue)ディスプレイもたくさん作られています。


当初は輝度が低かったため電子機器の動作表示に使用されていましたが、現在では、長寿命で高輝度を確保できるようになったため、家電の表示ランプや信号機、液晶画面のバックライトなどに使用されています。


通常の蛍光灯や電球などは、点灯時に70%程度で、数秒後に100%点灯になりますが、LED照明は即時点灯性が高く、点けた瞬間に100%点灯になります。


重ねて蛍光灯等はオンオフの度にエミッタが消耗し、寿命が短くなりますが、LED照明は点滅の動作にも非常に強く、それが寿命に影響することはほとんどありません。


LED照明の寿命は蛍光灯の4~10倍、電球の40倍ともいわれていて、頻繁なメンテナンスや交換などが不要なため、管理費、維持費が安く済むという傾向もあります。