相変わらずシコシコと時間さえあれば文字を読む生活です。
もはや神奈川県民になった今でも世田谷区・二子玉の図書カウンターをバッシバシで使い倒しています。
特に秋になってからはいいね。
寒くなってきてアウター着る季節になってくると大概のアウターのポケットには文庫本が入るからね。
なんで最近は電車での移動時間、待ち時間は全て読書に全振りしています。
そんな中でもこの『楽園のカンヴァス』は喰らいまくった。
初版2012年、10年以上もこの本の存在を知らなかったのは僕の人生においてもだいぶ損失だと言ってもいいくらい喰らった。
名前は知っているレベルくらい、過去に読んだことあるのは『本日はお日柄も良く』の一冊くらいで、あまり詳しくは知らなかったのだけど、Wikipediaで調べてビックリ!!!
僕が大好きなエッセイスト、原田宗典さんの妹!?
しかも、ご自身はMoMAでも働いていたゴリゴリのキュレイター!?
そりゃ、こんなアート背景の小説が書けるわけだ。。。
因みにお兄さんの宗典さんのWikiも見てたら、2013年に大麻・覚せい剤で逮捕って記載があって、そういえばあったなぁ~と懐かしい(と書くのは相応しくないだろうけど)。
個人的にはめちゃショックだったからね。
確かその時あまりのショックにブログを書いたよなぁ。。。と思って自分のブログを調べてたら、うん、やっぱ書いてた。
それにしてもそれにしても、あれってもう10年前?
ブログに書いたのを覚えてたくらいなんで5-6年前だと思ってたけど10年前かぁ。。。歳をとったわけだ。
日々、密度の薄~い生活をしていると記憶なんてすぐに曖昧になるのだけれど、ブログに書いてると色々と調べたりもするからか、結構覚えてるもんだ。
昔みたいに毎日は書けないけれど、それでも週に2-3回は書くようなルーチンに戻したい!と、思いはしてるんです、思いは。
そんなこんなで『楽園のカンヴァス』、もし読んだことなくて&なんか次に読む本ないかなぁ~って人にはめちゃオススメしたい。
作中にアンリ・ルソーを中心に作品が出てくるので、そのまま読み進めるのではなく都度都度パソコンやスマホで画像検索しながら、その作品がどういう作品なのか目で見て確認して読んで欲しい。
僕は近代美術(特に西洋の)なんてこれまで1ミリも興味をもったことなかったけど、読了後の今ではドンハマりしてしまっています。
なんならちょっと本腰入れてちゃんと勉強してみようかな?くらいに思ってます。
いうても日本の美術館、やっぱ割合でいうと現代美術作品より近代美術の作品を展示しているところが多いわけじゃないですか、我が国は。
ってことは、西洋の近代美術を少しは、最低でも体系などが理解できたらもうちょっと美術館巡りが楽しくなるんじゃないか?という期待とともに。
というね、久々の会心の一読でありました。