根津の亀の子たわしの直営店でたわしデビューをしてから、丸2か月。

 

初めて使ったときは『いてぇーーーーっ!!!』と浴室の中でたわしをぶん投げたいくらいの憎悪だったのが、今や私の身体はたわしなしではいられないくらいたわしで身体を洗うのにハマってしまった。

 

血行を高め、自律神経を整える。なんて効果があるらしいことは全く信じていなかったが、確かに肌のキレがよくなると共に体調もすこぶるよろしい気がする。

 

恐らく子供の頃の乾布摩擦運動と同じような効果があるんだろう。

 

風呂から上がり体を拭いた後に、目を閉じて、左の手のひらで右腕をさすると、なんだかスベスベしていて女性の腕を触っているような感じで得した気分になる。

 

ポイントは、『目を閉じて』触ること。

 

何よりも『俺はたわしで身体を洗っているんだ!』という力強い漢としての尊厳のようなものを得られているような気がする。

 

ただし、顔面を洗うと流石に痛い。

 

どうしても顔面をたわしで洗いたい初期衝動にかられ、使っている『タムラさん(やわらかい)』よりも柔らかい『サトオさん(とてもやわらかい)』をアマゾンで買ってみた。




 

右がタムラさん、左がサトオさん。



 

とりあえずサトオさんの『とてもやわらかい』がどんなものか試しに使ってみると、普通に痛い。

 

もちろんタムラさんで鍛えた身体なのでぶん投げたいとまでは思わないが、あまり違いがないように思えるくらい、痛い。

 

試しにサトオさんで顔面を洗ってみると、今度は噛み砕いてぶん投げたいくらい、痛い。

 

確かに若干の柔らかさはあるかもしれないが、その違いは東京から大阪まで歩いて行くのと、京都まで歩いて行くのの差でしかなく、どちらにしろ遠いことには変わりない。

 

 


 

先日、関西在住で大阪の会社に勤めてらっしゃる某有名ブランドの営業の方と食事をする機会があって、とても面白い話を聞いた。

 

その方の上司は少し変わった方で、たいていの出張は自転車で行くらしい。

 

或るとき、上司に命じられてその方は大阪から博多まで500km以上の道のりを2日かけて上司と出張に行ったと。

 

博多に着いたときにはその方のお尻の皮は擦り剝けて、帰りにはロードレーサーが履くお尻の部分にクッションが入っているレーシングパンツを買って、大阪までまた自転車で帰ってきたらしい。

 

しかも、ママチャリで・・・。

 

一般的な会社ではこれはパワハラ含めた様々なハラスメントの要因を含んでいると思われるが、これが笑い話で済むところがアパレル業界の恐ろしさ。

 

 


 

サトオさんとタムラさんにあまり違いがないことが分かったのだが、どちらにしろたわしで身体を洗うことは是非オススメしたい。

 

男性、特におっさんには強く推奨したい。

 

もしお知り合いでたわしに興味がある人がいたら、サトオさんで良かったら無償で提供します。(ただし、一回使用済み。)