昨日は23時過ぎに帰宅して、その後は泥のように眠り、沼から這い上がるように起きた昼過ぎ。
6時に渋谷駅から乗車して、その後の16時間のほとんどを電車の中で過ごしたわけだ。
ユウスケとは20年前に6畳一間のいづも荘で一緒に住み、その後彼はムーミンを探しにフィンランドに行ったのを最後に全く音信が取れなくなった。
仲間内では『あの時みたいにまたどっか行ったんじゃない?』と最初は笑い話になっていたのも、それから数年経つとあまりに連絡が取れなすぎて『生きてるのか?』って真面目に話題になるくらい消息が掴めなかった。
因みに『あの時』というのは、新宿での合コン。
男子メンバーは当時寝食を共にしていた男子寮の面々。
終電が迫ってきて会も終わり、帰宅しようとした際に『ユウスケがいない!』と騒ぎになった。
当時、ユウスケは携帯を持っていなかったので連絡もつかず、そのまま僕らは終電で寮へ戻った。
翌日。
ユウスケの部屋を訪れたらいたので、どこにいたのか尋ねると
『(合コンが)面白くなかったから、東京駅まで歩いていって、朝始発で帰ってきた。』
新宿から東京駅まで歩いていくのは憲法の保障する個人の自由かもしれんが、頼むから一言伝えてからいけよ!!!というのも、今ではいい思い出。
携帯やPHSがちょうど普及しだした時代、持っていない人がいても今ほど珍しくない時代でした。
因みにユウスケがいづも荘を出てから次に消息が掴めるまで、ヒロコが横浜駅で偶然ユウスケを『発見』するまでは、15年以上待つことになります。
『いい思い出』というのは振り返ったときの結果であって、そのはじまりや過程は関係ないこともある。
言葉は悪いが
クソみたいな風景を見て、クソみたいだなと思う。
そんなクソみたいな体験が、いつの日か振り返ったときに『いい思い出』になることもよくある話。
今回の大回り乗車、いつの日か振り返ったときに『いい思い出』になるだろう。