根室市内から納沙布岬へは国道35号線を北上するんだけど、ちょうどその中間地点に北方原生花園という場所があります。
こ・こ・は、めちゃくちゃ良かった!
道沿いにあるんで納沙布岬へ行く人はほとんど通ると思うけど、知らないとここにこんな花園があるのは気付かないような場所です。
35号線に沿うように二股に分かれて現れる路駐専用の道が現れるんだけど、車から降りてもぱっと見の景色がこんな感じだから、
花園ってどこだ?って感じ。
入口がここ。
これは運転してたら絶対気付けない(笑)
もちろん無人で無料です。
このドビャーって場所一帯が原生の花園(もはや草園?)で、この中を木製の道で進んでいくのだけど、これが最高でした。
アヤメはちょっとだけ時期が遅かったか?もうちょっと前だったらもっと綺麗に咲いていたのかな?
このミズナラって木がどんぐりの木らしいんだけど、遠目から見ると西表島で見たマングローブの原生林っぽくてさ、この花園に来る途中も所々で車窓から見えて不思議だったんだけど、まさかどんぐりの木とは。
ここは観光地としてはマイナーなのか、ぜんっぜん人がいなくて着いたときは一人ぼっち。
帰るときに年配のご夫婦が一組来たくらい。
園内で放し飼いにされてるポニーさんたち。
一人以外は休憩中みたいでした。
計算された日本庭園の美しさもいいし、こういう手付かずの原生の美しさも、どちらも素晴らしい。
不思議なのがさ、以前黒部の水平歩道を歩いたときにも思ったけど、あそこも国有林で手付かずなんだけど、自然を自然にさせてたらぶっちぎり綺麗なんですよ。
別に自然は人間から見られているのを意識してる訳じゃないのに、人間の美的感覚で照らし合わせたときに『美しい』んです。
これはほんと不思議だなぁって思うね。
今では世界中に多くの宗教があって信仰の対象はそれぞれだけど、いわゆる世界の古代の原始宗教って自然を崇拝したアニミズムがほとんどだと思うんです。
日本の富士山信仰であったり、日本最古の神社と言われる奈良の大神(おおみわ)神社も御神体は三輪山であったりとか。
今と違って昔なんて日本は・・・てか、世界中が自然だらけだっただろうから、それらの自然を目にした人々が崇拝し、時には畏怖したのも分かる気がするな。
富士山とかさ、普段は山頂が雪化粧で白くて遠目には綺麗だなぁなんて思ってたら、いきなし噴火とかしてたんでしょ?
最後の噴火は今から300年前らしいけど、当時江戸時代に生きた人たちは『えええーーーっ!?』ってマジで焦るよな💦
北方原生花園は派手さはないんで、そこがいまいちメジャーな観光スポットになってない理由の一つなのかもだけど(そもそも地理的にってのもあるけど・・・)、ここは好きな人はドンズバでハマると思う。
なかなか写真や言葉で伝えるのが難しいけど、なんだか落ち着く場所ですごく良かったです。