篠山口駅からは笹山城までタクシーで行ったが、駅までの帰りはちょうどバスを捕まえられた。


 

バスに乗って、出発進行ーっ!



と思ったら、運転手さんからのアナウンス。

 

『ドアが壊れたので少々お待ちください。』

 

なになに、ドアが壊れたってどういうこと?

 

乗客は僕とおばあちゃんしかおらず、とりあえず運転手さんと話すためにバスの前方に行くと

 

おぉぉ・・・


 

思っていた以上に豪快に、バスのドアが踊ってました。


人生で初めてみるパターンのドアの壊れ方。

 

このとき運転手さんから教えてもらい、僕が人生で初めて知った豆知識を皆さんと特別に共有します。

 

バスは、ドアが開いているとアクセルが踏めないようになっている。

 

どうですか? また一つ、みなさんの人生が豊かになったことと察します。

 

とりあえず中にいてもあれなので、外で待っておいてください。とのことで、バスの外で待つことに。


 

なんか微妙な故障で運航を中止されたら微妙だけど、ここまでいってくれていたら逆に清々しい。

 

行き先もいつの間にか『故障車』になってました。

 


僕は是が非でも10:54の電車に乗りたかった、乗り遅れることを許されなかったので運転手さんに

 

『僕、タクシーを呼ぶので大丈夫ですよ』

 

と声をかけたところ、

 

『すぐに代替のバスが来るので、大丈夫です、少々お待ちください!』

 

と。

 

で、少ししてから代わりが来たは来たけど、こ、これは・・・バスじゃなくて普通の車(笑)


 

おばあちゃんを後ろにのせ、僕は中国式に後部座席が空いてても助手席に乗るスタイルで臨みました。


 

車が走り出してしばらくして(代替のバスと呼ばれている車の)運転手さんがいきなり車を減速させ、窓を開けて道を歩いていた女の子に話しかけます。

 

『バス?バスは来ないですよ、二階町のバス停で故障しちゃって!どこまで?駅だよね?乗って!』

 

いきなり『乗って!』て言われた女の子もそりゃ

 

『えっ?えぇ?』

 

てなるよね。(笑)

 

知らないおっちゃんからいきなり車の窓開けて『乗って!』って言われて、助手席にはスキンヘッドのおっさん、後部座席には何故かお年寄りのおばあちゃん。

 

これ、世間一般でいう絶対『乗っちゃダメ!』のシチュエーションじゃないですか。(笑)

 

そんなこんなでさ、篠山口駅まで連れてきてもらいました。

 

しかも、無料!!!

 

ありがとうございます!!!





よく考えたらさ、あの運転手さん、あの女の子がバスを待ってた。ってなんで分かったんだろう?


バス停じゃなく、道を歩いてた女の子にいきなり声をかけたからね。


多分、いつもあの女の子がバスに乗ってるって、日頃バスの運転席から見てて知ってたんだろうな。


地域密着型だからなせる業を見たような気がして、ほっこりしました。


因みに。


車を降りて駅の階段を上りながら女の子に


『電車、大丈夫でした?』


と話しかけたら、


『私、10:31の電車なんでもう行っちゃいました。。。』


って苦笑い(笑)



人生は、諸行無常です。