同じ佐賀県でもこれまで全く縁のなかった街、有田。
今回初めて足を踏み入れた。
まずは泣く子も黙る柿右衛門へ。
建物の中は手前がショップ、奥が歴代の柿右衛門の紹介とその作品。
撮影が禁止されているので写真で見せれないのが残念だが、もはや手前のショップに置いてある『商品』でさえ『作品』の一部であるので、建物全体がミュージアムと言っても差し支えないだろう。
そもそも販売されている器などの食器値段には大量のゼロが連なっており、イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン・・・一般庶民中の庶民の僕が普段買う食器と比べて、ゼロが『ふたつ』多く恐れ多くも買うなんてできない。
柿右衛門の茶碗で喰らうご飯が無洗米だと、なんだか申し訳なく思えるだろう。
奥の日本家屋。
絶対的な『静』の存在感が凄まじい。
日本の伝統的な工芸は元を辿っていくと、技術的なことよりも全ては『詫び寂び』を美しいと捉えてきた日本人の美意識に起因する精神的な部分に帰着するように思えた。
・柿右衛門壺公式オンラインストア