先週、久しぶりにヒデさんとランチをね。
出会った頃はちょっと歳上の勢いのあるカリスマお兄さんって感じだったけれども、今ではロンドンに本店を構えグローバルに世界展開しているサロン『TONI&GUY』の歴とした社長さんって雰囲気が似合っていた。
ランチの後にナノの撮影スタジオを見てもらったりして、オフィスのテラスで色々とお話を。
ファッションも美容も、お客さんの気持ちをアゲられてなんぼだと思う。
人と人が会った時に『髪、切った?』とか『その洋服いいね、どこの?』みたいな些細かもしれないけれど、そんな小さな会話から生まれるコミュニケーションを人々が楽しんでくれてこそ成り立つ業界。
この『楽しむ』というのは僕らの業界では、とても重要なKEYだと思う。
生きる為だけで良かったら、髪型なんて僕のような自分でスキンヘッド にするのでもいいだろうし、洋服もユニクロさんが提案するような『LifeWear』だけでこと足りるだろう。
若い時のお洒落って、結構な確率で『他人の目線』ベースな部分が多い、多かったという人もいると思う。
この髪型、この洋服、他の人からお洒落に見られるかな?って。
でもさ、歳を重ねていくと『自分の目線』ベースが占める部分が多くなってきました、僕の場合。
他の人からどう思われるか分からないけど、この服を着てる時の自分が好き。みたいなね。
『お洒落を楽しむ』っていうじゃない。
あれは、奇抜な格好をして他人の目を楽しませるんじゃなくて、自分自身が『この服、この髪型の時の自分が好きだな』ってスタイルを各々で楽しむことだと、おっさんになってから思うようになってきた。
ちょっとね、ファッションと美容、何か楽しいことがやれたらいいなぁと密かに思っています。
販売員さんがオシャレなサロンで髪を切ったり、サロンスタッフさんがオシャレな洋服屋で服を買ったりと、お客さんとしての重なりはどの業界よりもこの二つの業界は密接だと思うんだけど、なかなか仕事で関わることはほとんどなかった。
それこそTONI&GUYのような世界的な美容室のアートチームが、パリコレなど世界のコレクションのショーの時にヘアスタイルを作るとか、限られたクローズドの空間の中での協業だけだと思う。
何か決まったら、お知らせできたらと思います!
TONI&GUY 〜Hidetoshi Saiga〜
https://toniguy.co.jp/artteam/saiga.html