多分、これが公式記録としては人生で初めて、自分だけで作るカレーになるでしょう。
今日は隠し味だなんだは一切せず、カレーのルゥの箱の裏に載っている正統派で勝負します。
具を混ぜ混ぜ。
ここまでは肉じゃがと一緒だね。
人参がないのも一緒(笑)
水を加えて煮込んだ具材にルゥを入れて、
そのまま5分ほど再度煮詰めたら、お終い。
簡単だ・・・簡単過ぎる。
これまでカレーといったら高嶺の花に舞う蝶のように思っていたのが、実際作ってみたら夜の自販機に舞う蛾のような、とても庶民的な身近な存在だった。
いただきます!
うん、不味いワケがない、もちろん美味い。
万が一これで不味かったら、カレーのルゥを製造したエスビー食品のせいだ。
残ったのはタッパーにいれて、これから数日かけて細々と食べていきます。
昨日はとことん食器について調べてました。
まさか自分が器についてリサーチする日が来るなんて、嘘みたいだ。
つい最近までオシャレな高感度セレクトショップで、食器をはじめとした焼き物が売られていることに対して、超絶否定派でした。
なにを意識高い系のフリをしてるんだ?器の違いでご飯の味が変わる訳でもないし・・・と。
なんなら『茶碗の中の景色?ハァ〜?!』とさえ思ってた。
と思っていたハズだったのに、、、自分がちょっとだけ料理をしだしたらですよ、
『お洒落な食器ないかなぁ・・・やっぱご飯はお洒落な器に入れて食べた方が気持ちいいなぁ・・・どうせなら焼き物がいいなぁ』
なんてのたまい出している始末。
僕が生まれた佐賀県は言わずもがな焼き物の町で、有田焼や伊万里焼きってのがあってですね。
伊万里焼きというのは、その昔佐賀と長崎が肥前国と呼ばれていた頃、有田焼きを含め肥前で焼かれていた焼き物が伊万里の港から輸出されていたんだけど、買い付けていた外国人がそれらをまとめて『伊万里焼き』って呼んでいた総称であって、伊万里で焼かれていた焼き物って訳じゃないんです。
ただ、僕には有田焼ってのはあまり馴染みがなく、思い入れがあるとしたら波佐見焼きだね。
佐賀県有田町と隣接している長崎県波佐見町。
祖父が住んでいたので長崎の佐世保にはしょっちゅう行っていたんだけど、佐賀から行くその道中にある波佐見にはよく立ち寄って、茶碗などの食器を母親が買っていました。
長い間、有田焼の下請けの町として全国的にはほぼ無名だった波佐見焼きも、近年は認知度が上がってきたらしい。
波佐見で焼かれた焼き物が有田から出荷されると『有田焼』になるんだから、品質が低いことはないんだけど、有田焼と比べてその知名度の低さから長らく波佐見焼きは庶民の焼き物として、佐賀や長崎の家庭で使われていた食器はほとんど波佐見焼きだったんじゃないかなぁ?
なぜなら、圧倒的に他の名だたる焼き物より安いんです(笑)
少なくともうちの家庭で使われる磁器ものは、ほぼ波佐見焼きだったな。
無印良品で売られてる磁器の食器類、あれもほとんど波佐見焼きらしいね。
特徴がないのが特徴。と言われていたくらいシンプルな波佐見焼きも最近はオシャレなのが多くなっているみたいで、昨日から波佐見焼きのバザーみたいなのが首都圏で開催されないかな?って。
焼き物、これはちょっとづつハマる予感がしなくもないなぁ。
日本100名城の次は、全国の窯元を巡る旅か?