恥ずかしながらこの『クロスオーナーシップ』という単語、今回の黒川検事長の件で知った。
言葉の意味からして『株の持ち合い』を意味する一般的な用語なのか?と思ったけど、特にメディアにおける用語らしいね。
本来なら独立した報道機関であるべき新聞やテレビに、同一の会社が資本参加をして影響力を持っている状況をさすらしい。
欧米では基本的に規制されているらしいんだけど日本のメディア業界は、クロスオーナーシップという用語がどの程度世間に認知されているかは別として、こと主要メディアにおいてはクロスオーナーシップが意味する状況ってことは、もはや周知の事実だよね。
読売新聞=日本テレビ
朝日新聞=テレビ朝日
毎日新聞=TBS
産経新聞=フジテレビ
日経新聞=テレビ東京
そもそもこれらのメディアではこれまで『クロスオーナーシップ』という用語を扱うことさえ基本NGらしい。
確かに40年生きてきて今回初めて知った言葉で、これまで見たこともなかった。
2010年、民主党政権時に放送業界を管轄する原口総務大臣が外国特派員協会での会見でこのクロスオーナーシップについて法規制を考えている旨の爆弾発言をしたとき、当時上記の民放5大ネットワークはニュースで一切触れなかったどころか、独立した放送法人であるNHKすら触れなかったらしい。
この発言の後日、テレビタックルに原口さんが出演された放送回がyoutubeにあったけど、この時の空気感、最高だね(笑)
原口さんがこのクロスオーナーシップに関して発言しだした時の、周りの『おいおいおい、どうしたいきなり?』というシーンとした感じ。
毎年世界の報道の自由ランキングみたいなのが発表されてて、正直日本はランキングは高くないんだけど、特にあんまり意識はしてなかったってのが正直なところ。
いつもさ、ノルウェーとか北欧の国がなぜかいつもランキングが上位で。
何を基準にして決めてるんだろ?くらいにしか思ってなかった。
多分、こういうメディアにおけるクロスオーナーシップという制度がそういう報道の自由さを損なっている一因と見なされているのかな?と、今回初めて思ったな。