元々来週の月曜に書類申請に行こうと思っていた経済産業省。
ただ、ナノさんも来週から本社は基本的にリモートワークになったし、官公庁もどうなるか分からない。
流石に完全にクローズはないだろうけど職員の方達は登庁ははすれど、申請関係の受付は締め切る可能性もなくもないように思えて。
年度末まで残す平日はあと二日、年度内提出必須の申請を来週のその二日にかけるのはあまりにもリスキーだ。
ということで、スケジュールを変更して金曜日に突撃してきました霞ヶ関。
因みに、僕もこの仕事を始めて知ったのが『申請』と『届出』の違い。
働きだすまでそんな深く考えたことなかったけど、官公庁関係の書類提出をやり出して申請と届出の違いを知りました。
申請は、分かりやすくいうと『こうしようと思いますが、いいですか?』というお伺いなので、その伺いに対しての許可かどうかの返答が基本的にワンセットね。
届出は、『こうしますので、よろしくね。』という提出した時点でお終い。
異性と結婚する時提出するのは、婚姻届であって婚姻申請じゃないよね。
受理した役所の人から見て、どう考えてもすぐ離婚しそうだな・・・と思っても『届出』なので、書類に不備がない限り受け取ってもらえるよね、出したことないから分からないけど・・・(泣)
で、今回は僕は『申請』に行ったわけなんです。
ただ、通常の申請はこれまで何回も提出してきているので、暗黙のイロハは分かっているつもりだけど、今回はこのコロナが関係しての特別な状況なので『理由書』を提出しなさい、と。
さっき調べて世の中には、『稟議書』とか『始末書』みたいな形式的な書類として『理由書』というのがあることを知ったけど、昨日の時点で僕は『理由書』っていわゆるビジネス書類があるのを恥ずかしながら知らなかった・・・
とりあえずなにがしの理由を書いた紙を出せばいいんだと解釈して、書面の一番上に『理由書』と書いて、その下部になにがしの理由を箇条書きにしただけの紙を用意して持っていたんです。
で、担当の方に確認してもらっていたら、その理由書のところで担当官の手が止まる・・・。
全部で5種類の書類を提出して、内容は全て大丈夫です。
ただ、『流石にこの理由書を受け取るわけには・・・』って苦笑い。
『この理由書、形式上は経済産業大臣に申請する書類なので・・・ちょっとカジュアルすぎるというか・・・(笑)。横横の関係や友達に渡す手紙ならこれでいいんですけど・・・そもそも署名も何も入ってないので・・・』って(苦笑)
えええぇ・・・内容はいいけど、書類としてのフォーマットが良くないって・・・ガーン。
そこで色々とまた新しく『暗黙のイロハ』を担当官に教えてもらいました。
提出する書類の最後の署名が会社の代表取締役の場合は宛先は『経済産業大臣殿』が、『相応しい。』
署名が部長職以下の場合は宛先は『経済産業省御中』が、『相応しい。』
そんなの知らんがな・・・(泣)
もちろん、『でなければならない。』じゃないんですよ、あくまでも『相応しい』という言い方です。
不要不急の外出を強く要請はするけど、あくまでも強制ではないですから。というレトリックだね。
その他にも色々と教えてもらいましたよ、『暗黙のイロハ』を。
他のテクニック的なことをここで書いてもしょうがないのでオミットするけど、やっぱ一番新鮮だったのは出す書面の署名の肩書によって宛先が変わるってとこかな。
これが民間企業同士だったら、確かにそんなのがあるのは分かる。
例えば、今度商談に先方の社長が来るから、こっちもやっぱ社長が出たほうがいいんじゃない?みたいな体裁ね。
たださ、正直僕は官公庁の人は対民間企業には、そういう見栄の部分って意識してないって思っていた。
あとは『横横』の関係とか、そんな表現初めて聞いたわ。
一般人にしたら横浜・横須賀の関係くらいにしか思わないだろう。
階層社会ならではの表現だなぁ。
勉強になります。