お茶の水駅を過ぎたあたりから、昂り出している自分に気づきます。

 

もうすぐ山の上ホテルだ。

 

ちょうどこれまでリニューアル工事をしていたらしく、今月から再び営業を開始したばかりというのもなんだか無理やり強引に縁を感じてしまう。

 

そして歩いていると看板が!


 

なだらかな坂道を上った丘の上に、とても上品で厳かな建物の山の上ホテルはありました。


 

因みに山の上ホテルは先程の看板や建物の最上部のサインにあるようにGHQに使用されていた時代は『Hilltop(丘の上)』という名称で呼ばれていたらしいのですが、GHQからリリースされた際に丘の上ではなく、あえて『山の上』と意訳して命名されたホテルです。

 

確かに行ってみたら分かるけど、これ以上ないくらいまさに見事な『丘の上』で、それをあえて『山の上』としたネーミングは素晴らしい。

 

それによって、人によっては英語名がHilltop(丘の上)なのに何故名前が『山の上』なのか?と不思議に思い調べる人もいるだろうし、それによりこのホテルが元々GHQに接収されていた云々と歴史も知ることができるという、二度素晴らしい。

 

実は、先ほど路上で看板を見て坂を上がりながら、もし入れたら天ぷら屋さんで食事をしてみようかな・・・なんて思っていた。

 

先日HPを見て、確か一番安いコースだと1万円ちょっとからあったようなことを覚えていたので、飲み物・サービス料を合わせても1万5千円以内になんとか収まるだろう・・・と。

 

ただ、エントランスを跨いだ瞬間、一気にその雰囲気に飲まれてしまった。

 

ここが帝国ホテルのような大きいホテルで人の出入りが多いのならばまだしも、山の上ホテルは全34室のこじんまりとしたホテル。

 

エントランスからすぐの小ぶりなエントランス・ホールで正装した年配の方に『いらっしゃいませ。』と言われた瞬間、なんだかとても場違いな場所に来てしまったような気がした。

 

エントランス・ホールから右手に伸びる通路の奥にチラッと『天ぷら』の看板が見えたが、この日はキャップに運動靴、なんならリュックもからっている出で立ち。

 

『天ぷらを食べたいのですが、入れますか?』なんて口が裂けても言えなかった。

 

今度ちゃんと予約をして、もうちょっとマシな身なりで、そして分相応のランチの時間に来よう・・・。

 

エントランス・ホールの左手すぐにはロビーのような場所があり、カフェが併設されていたので、天ぷらは秒で諦め、誰もいないロビーでお茶をすることにしました。


 

正直なところお茶だけさえも憚れるのかもしれないが、いかんせん僕は僕で先日からこの『山の上ホテル』に対しては止めどない想いがあるのも事実。

 

その葛藤の結果、『山の上ホテル』でお茶だけはしたい。という気持ちが勝ってしまったのです。

 

そして、お茶だけだとなんだか悪い気がするというか、もはや悪い気しかしないので、アイスココアとティラミスを頂きました。

 

まずは、席に着くと水がサーブされます。

 

これが山の上ホテルの、水だ。


 

そしてしばらくしてアイスココアとティラミスが運ばれて来た。


 

ティラミスには金粉が乗ってしまっている、否、もはやお乗りになっている。

 

係の方が『アイスココアには○△%が入っていませんので、ガムシロップをお使いください。』とおっしゃられたが、あまりの緊張に何が入っていないのか聞き取れなかった。

 

ただ、どちらにしろ、ガムシロはもらった分だけ全て入れるのが僕の流儀なので、全部入れて飲む。

 

美味い!!!

 

そして、甘い!!!

 

しかし、ここであろうことか僕は下痢になってしまう。

 

山の上ホテルの名誉の為に書くと、ここで飲んだアイスココアには全くの非はなく、この日僕は既に3軒でお茶をしていて、山の上ホテルで飲んだアイスココアはこの日5杯目のアイスココアだったのでした。

 

そりゃ、下痢にもなるだろう・・・。

 

ただ、トレイは素晴らしく掃除が行き届いており、綺麗で清潔でした。

 

山の上ホテル、最高でした。

 

次回はぜひ天ぷらを食べに来ようと思います。

 

出来れば年内に。

 

そして願わくば、宿泊客として。

 

 

 

山の上ホテル

https://yamanoue-hotel.co.jp/?_ga=2.121055627.282676724.1576371346-1730982513.1575904000