オフィスにて、キャメちゃんが本を貸してくれる。
彼女がお勧めしてくれたので先日ブックオフの100円コーナーで探してみたもののなかった『ハサミ男』。
正直言うと、タイトルからして苦手だ。
ふざけてると思われてもしょうがないくらい、ハサミという道具が生理的に好きではないんです。
手術のイメージというか血を連想してしまうんです。
刀やカッターは全然大丈夫なんだけど・・・ハサミって鈍痛というかなんというか・・・。
10年くらい前のこと。
NYに当時のボスと出張に行った際に、僕らはROGANというNYのデニム・ブランドの取引をしていて、デザイナーのローガンさん、共同オーナーのスコットさん、そしてもはや今はWikipediaにも書いてあることだからいいだろう、スコットさんの交際相手である女優のウィノナ・ライダーさん併せて5人で食事をする機会がありました。
で話がジョニー・デップさんとウィノナさんが主演の映画『シザー・ハンズ』の話になったとき、『手がハサミの男の人の映画の話とか本当ムリ・・・』と強く、強く思ったことを今でも覚えています。
僕が女性だったら手がハサミのジョニー・デップより、顔がジョニー・デップのカニの方を絶対選ぶくらい、ハサミとかムリなんです。
そんなシザー・ハンズみたいなタイトルの『ハサミ男』。。。
普段だったら絶対読まないどころか手にも取らないであろう本だけど、キャメちゃんが面白い!っていうから読んでみようと思います。
ぶっちゃけ彼女以外から『オススメです!』って渡されたら、『おぉー、ありがとう!』って一応その場はやり過ごしてその後ネットであらすじ・ネタバレをサクッと読んで、数日後に『ありがとう!面白いねぇ、これ!犯人が一人称ってのはトリックだねぇ、ハサミ男ってタイトルだからまさか主人公が・・・ねぇ!』とか言いながら、返していたと思います。
でも、キャメちゃんは顔が佐々木希さんに似てるので、一応ちゃんと読もうと思います。
問題は、アンサー・ブック。
一応どんな本がいいか聞いたら『エザキさんの好きな本でいいです。』ってことだけど、改めてエザキ文庫を眺めると歴史小説とかがメインでなかなか女性と共有できるような本がなくて困る。
これとか凄くいい作品なんですよ。
『半島へ、ふたたび』 by 蓮池薫
恐らくみんなが思ってるような内容と全然違って、旅行記というか旅のエッセイのようで凄く面白い。
面白いんだけど、如何せん表紙に蓮池薫さん本人がビャーンって出てて、またタイトルが『半島へ、ふたたび』ときたもんだから、他人に貸す本の、しかも1冊目としてセレクトするのはちょっとインパクトがありすぎるよなぁ。
なので、一応最初は出来るだけジェネラルなセレクションにしようと、この3作品から選んでもらうことにしようと思う。
なんなら全部借りてもらっていいくらいの素晴らしいセレクションだと自負しています。
昔、今も流行ってるのかもしれないけど、文庫川柳って流行ったよね。
本のタイトルで川柳を作るってやつ。
結構真面目にさっき考えたけど、残念ながら今のエザキ文庫では川柳を作れるような組み合わせはありませんでした。