外苑前の交差点に差し掛かったときに、ふっと小さいアート・ギャラリーのウィンドウを飾る作品に目がとまった。
草間彌生さんの作品が数点と手塚治虫さんの作品などなど。
付けられている値段を見たりと歩道からウィンドウー・アート鑑賞をしていたら、中にいたオーナーと思われる女性が外に出てきて
『良かったら中に入って見ていって!』
とすごくカジュアルに声をかけてくださった。
そのとき、時間はもう23時過ぎ。
普段からこんな遅くまでやってらっしゃるのか、今日だけたまたまだったのか。
”アート作品を見るのは好きだけど、買うお金はないんだけどいいかな?”
『もちろん!』
とのことだったので、ズケズケとお邪魔します。
そして1時間ほどオーナーである島名さんと色々と世間話に始まり、アート界のお話など面白い話を聞かせてもらった。
しかも、元々は編集やコピーライターの仕事をされていたってんだから、なおさら興味深く話をさせてもらった。
島名さん、最初は50歳前後かと見えたが、僕の母親と同じ歳くらいと聞きびっくり!若い!!!
母親が生きていたらこんな感じで話しをしてたんだろうな、ってくらい敬語も使わずカジュアルに会話を楽しませてもらいました。
この草間さんの作品は、20年ほど前にこのギャラリーから買われ、いろんな人を経て、そしてまたこのギャラリーに戻ってきたらしく、なんかそういうのって面白い。
ネット上には嘘か誠か、草間彌生さんの作品を日本一売っているギャラリーという枕詞が見られたが、確かに草間さんの作品は多く扱われているみたいでした。
『草間さんの作品ね、昔は6万円くらいでも買えたけど、今はもうね・・・その分、草間さんの作品は偽物もすごく多いの。』
なるほど・・・版画であっても草間さんの作品を買えることはないと思うのだけど、とりあえず偽物に注意。
おっ、レオナール・フジタさん。
秋田で見た大作『秋田の行事』は本当に圧倒的だった・・・また東北、旅行したいなぁ。
秋葉原から外苑前まで歩いてて、出逢いもクソもさっぱりないと思っていたら、最後の最後で良い出会いがあった。
24時過ぎ、最後は島名さんに見送ってもらいながら表参道の駅まで急ぎます。
お邪魔しました!
散歩をしてると、こういう出会いがたまにある。