お風呂に浸かりながら考えた。

 

今月はOsmo Pocketを買ったので、その分何かしらでお金の穴埋めをしなければならない。

 

家を見渡しても金目のものなど見当たらないので、何かしらの行為や権利を売ることが出来たら・・・と仮定して考えてみた。

 

まずは風呂に入っていることだし、『追い炊き』。

 

残りの人生で『追い炊き』をする権利を放棄した場合、いくらくらいで買い取ってもらえるだろうか、と。

 

そもそも僕は28歳くらいまで追い炊きなる機能のついたお風呂を使ったことがなくても生きてこれたので、人生において生きるということに関してはあまり支障はなさそうなので・・・7万円くらいか。

 

ちょっと安すぎるか?

 

7万円を現金で今ゲットできる代わりに、今後追い炊きが出来ない・・・7万円は安すぎるな、15万円くらいは欲しい。

 

個人的にお風呂に入るの好きだから、30万円くらいかな、やっぱ。

 

なんかもっと高く売れそうでいて、人生を過ごすにおいて支障がなさそうなのはないのか。

 

『ピース』をする権利はまぁまぁ高く売れそうだ。

 

今後、私は写真に写る時、死ぬまでピースをしません。というのは結構な犠牲を払っているので、これは100万円くらいは払って欲しい。

 

結婚式だろうがどんなシチュエーションだろうが、どんなにカメラマンから『ピース』を要求されても『ちょっと宗教的理由からピースが出来ないんです。』といえば、なんとか残りの人生乗り切れそうだ。

 

『追い炊き』と『ピース』を売っても130万円くらい、全然話にならない。

 

もっともっと高く売れそうなのは、やはりそれ相応の犠牲を払わないといけないだろう。

 

やっぱアレか、五十音のどれかの『行』を売るくらいが必要かもしれない。

 

一つの行を今後の人生で口にできないとしたら・・・2000万円くらいは頂きたい。

 

『あ行』は、一応未婚なので将来の奧さんに『愛してる』とは言いたいので辞めておこう。

 

そもそも『あ行』を売ってしまったら、自分の名前が言えなくなってしまうので、だいぶ支障がある。

 

結構真面目に考えた結果、売るとしたら『は行』か。

 

は・ひ・ふ・へ・ほ

 

『は行』だったら、あまり重要そうな単語はなさそうだし、あったとしても他の単語で代替えすればなんとかいけるかもしれない。

 

問題は『私は』などの活用の『は』だけれども、そこは『私わ』で代用したら話し言葉だけだと周りの人にはバレないだろう。

 

ただ、仕事のメールで『当社でわ』などとだいぶ頭の弱い人と取引先に思われてしまう恐れがあるけれど、2000万円の為ならばしょうがない。

 

メールの末尾に固定の署名で『私わ『は行』恐怖症という特殊な病気の為、『は行』の文字がメールの文中にないことをお許しください。』と書いておけば、多分支障のない程度には仕事はやれるだろう。

 

あとは『はるかちゃん』とか『ひとみちゃん』という名前の女性を好きにならないように気をつければ・・・いける。

 

これで2130万円か、まぁまぁいい金額だ。

 

逆の発想でいうと、風呂に入って追い炊きをして、ピースをしながら『はひふへほ』と口に出せるということは、推定2130万円の価値があるし、手と手のしわを合わせなくても分かるタイプの幸せということだろう。

 

どうしようもない人生に思えて、実は捨てたもんじゃない人生なのかもしれない。