先日青森で素晴らしい県庁を見た時に色々と調べて。


 

この木を使ったスタイルに改修したのは日建設計さんなんだけど、庁舎自体のオリジナルの設計は谷口吉郎さんということを知りました。

 

代表作となると、今上天皇が皇太子時代から現在も住む東宮御所(ここら辺は正確に書かないとうるさい人がいるので正確に書くと、今年の4月30日まで東宮御所、5月1日から赤坂御所と呼ばれいている御所)とか国立近代美術館、今はなきホテルオークラの荘厳なロビーも谷口吉郎さんの設計でした。


もはや巨匠。

 

そして、昨日、秋田にて。

 

久保田城を攻め落としたあと、暑い暑いとホテルまで向かってる途中に剛直そうな雰囲気のある秋田市立中央図書館ってのがあったんです。

 

直線ベースの一昔前っぽいデザインだったけど、すごく立派でね。

 

とりあえず誰が設計したんだろうと思ってスマフォでサッと調べたら、谷口吉生さんという建築家の方でした。

 

先日青森県庁を調べて『谷口吉郎』という名前はインプットされていたけど、もうね、建築業界はパッパラパーの僕は全然建築家の人のこととか分かってないんで、『なんだ、谷口違いで青森県庁の谷口吉郎さんじゃないんだ・・・』とスルーして、暑い暑いと言いながら再び一路ホテルを目指したのでした。

 

ここで自分の直感を信じて、立ち寄っておけば良かったんですよ・・・。

 

夜になって改めて調べていたら、谷口吉郎さんと吉生さん、親子でした。

 

しかも、二人揃って巨匠級・・・。

 

吉生さんは吉生さんでヒット・チューンをかましてて、僕らのような一般人でも分かり安いとこでいうとNYの近代美術館・MoMAの新館とかあと銀座SIXとか。

 

なんなら去年の年末に四国の丸亀に行った時に駅前にあった、当時の僕によると『アホでかなアーティーなサムシング』な美術館・MIMOCAも谷口吉生さんの作品でした。



ほんと、無知って怖い・・・何がアホでかなアーティーなサムシングだよ・・・当時の自分を連れてきて吉生さんに土下座させないといけません。

 

そんなこんなで秋田から今日の最初の目的地・新潟の新発田までの車中。

 

途中、山形の酒田駅で乗り換え時間が魔の102分。

 

そんだけ時間があったらなんか観光でも行こうかしら?、そうしましょう。ということで色々と車内で調べてたら、土門拳記念館というコンクリート投げっぱなし系のおしゃれな美術館があることを知りました。

 

土門拳さん、昭和を代表するような写真家さんらしいが不肖な私はそんなこともつゆ知らず、のうのうとこれまで生きてきてしまっていました。

 

それにしても、土門拳(どもん・けん)って破壊力満点の凄い名前だ。

 

名字も強うそうだし、名前も強そう。

 

全てのステータスを攻撃力に全振りしたような、漫画・グラップラー刃牙に出てきそうな名前・土門拳。

 

そして、この土門拳記念館の設計、谷口吉生さん。

 

これは行くしかない!

 

青森県庁の庁舎で始まった谷口親子との縁、勝手に感じさせてもらいながら旅は続きます。