先日、久しぶりにだ、カラオケに行ってみたの。

 

その友人とは何回か一緒にカラオケに行ったことはあったんだけど、いきなり松山千春さんの『大空と大地の中で』を歌いだしちゃうんだからさ、参っちゃったよ。

 

僕が松山さんのこの曲を知ったのは、恥ずかしながらだいぶ大人になってからなんだよ。

 

25歳の頃、当時の彼女とグアムに行ったのよ。

 

泊まったホテルはプラザ・ホテルとかいうホテルだったなぁ、当時渋谷のパルコの中にあったHISで予約してさ・・・恵まれてない記憶力のほとんどをこういうことを覚えることに使ってるから、他のことはすぐ忘れるんだよ。

 

25歳じゃないなぁ、当時アメリカの免許がまだ有効だったから23歳とかの頃か。

 

で、とりあえず行ったグアムでさ、何故か僕は彼女と初めてカラオケに行ったんだよ。

 

彼女はあまり歌が上手ではなかったんだけど、そんなの関係ないくらい好きだったから別にどうでもいいんだけどさ、『なんかもうちょっと遅いテンポの曲を歌ったらいいんじゃない?』って言ったらさ、この『大空と大地の中で』を歌いだして、そのとき初めて聞いたんだけど、なんていい歌なんだって感動したんだよ、グアムで。

 

子供の頃にさ、テレビで流れる演歌を聞いててさ、子供心に正直どこがいいのか全然わからなかった。

 

そして思ったんだよ、『演歌なんか聞かない(子供の)俺らが大人になる頃には、もう演歌ってジャンルはないだろうな。』って。

 

そいで大人になったらなったで、演歌とはまた違うジャンルかもしれないけど、中島みゆきさんとかさ、この松山千春さんとか、泉谷しげるさんの曲とか聞き出してる自分に若干焦るんだよ。

 

最近の若者の曲は曲で好きなんだけど、一番の違いは、いわゆる昭和の名曲って歌にストーリーがあるな。

 

歌詞を耳でなぞるとなんか映画を見てるようで、情景が浮かぶんだよ。

 

今の10代の人たちが30代、40代になった時って、僕が今こうやって昔の曲を聴くように、彼らも昔の曲を聴くようになるとしたら、どんな歌手の曲を聴くんだろうな。

 

僕はこの40年の人生で唯一回だけ、ファンクラブに入ったことがあるんだよ。

 

今後そんなファンクラブに入ることも多分ないだろうから、人生でたったの一回よ。

 

そんなCHAGE & ASKAだったのよ。

 

ASKAさんは、今の若者にとっての演歌になるポテンシャルが俄然あると思ってたんだけどねぇ。

 

中学生の時にさ、『はじまりはいつも雨』を聴いた時、その歌詞の世界観に脳みそがぶっ壊された。

 

誤解を恐れずに書くとだ、薬物のニュースを見たとき、逮捕されたことよりも、どの曲がシラフで作った曲でどの曲がヤーヤーヤーになってる時に作った曲か知りたいと思ったよ。

 

それくらいASKAさんが並べる日本語の世界観は異次元すぎて、同じ日本語を使う日本人としてさ、本気でジェラシーを感じさせられた。

 

歌詞を書くと著作権に引っかかるぽいから、サイトをね。

 

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35853

 

『はじまりはいつも雨、星をよけて』

 

こんな日本語、聞いたこと、あります?!

 

『雨が降り出したねぇ・・・この雨は、星をよけて地上に降ってきたんだよ。』

 

ってことでしょ?

 

コンビニでお会計とかしててさ、レジの人からいきなりこんなこと言われたら耳が痙攣しそうだよな。

 

 

 

P.S.

 

このブログを書いたあと、『はじまりはいつも雨、星をよけて』をいろんな方が解釈されているのをネットでみて、ちょっと恥ずかしくなった・・・(笑)

 

これは不倫というか、禁断の恋の歌みたいな解釈で『星をよける』ってのは『人目を避けて』みたいな意味?!

 

当時中学生だったから、そういう大人の事情がよく分からなくて、僕は素直に『宇宙から雨が星を避けて地球に降ってきてる』情景を想像してたよ。

 

だいぶメルヘンというかロマンチックで恥ずかしいけど、そう思ってたんだからしょうがない。