先日、お昼に近畿日本ツーリストさんに電話。
『近鉄週末フリーパス』というきっぷが買えるかどうかを。
近鉄週末フリーパスは、週末の2日間+月曜または金曜の合計3日間、近畿鉄道が4,100円で乗り放題になるという夢のようなきっぷです。
このきっぷを使えば、近鉄線を使って京都も大阪も奈良も、そして名古屋にも行けちゃいます。
青春18きっぷの夏のシーズンが始まるのが7月20日からだから、それまではこういう日本各地のローカルのお得なきっぷを使いながら耐え凌いでいく、苦しい生活の日々。
今週の金曜日を有休をもらって、木曜の夜に東京発・名古屋に金曜の早朝着の夜行バスでお出かけすることにしました。
名古屋に着いて、速攻でこのパスを使って移動をしたいのだけど、この週末パスの注意点は利用開始日以前に購入しとかないと行けません。
要するに、夜行バスで金曜の早朝に名古屋に着いて、近鉄名古屋駅の窓口で『近鉄週末フリーパスお願いしまーす、チョリーッス。』と頼んでも、購入できるのは翌日の土曜日から使える週末パスになってしまうのです。
あれだね、JR東日本の週末パスみたいなルールです。
前回、僕は週末パスを使ってやれ仙台やら会津若松やらいって来たけど、週末パスは土日の2日間で8,730円。
そう考えるとこの近鉄週末フリーパスの3日間乗り放題で4,100円ってどんだけヤバいかは、義務教育を受けてる人には特に説明をしなくても伝わると思う。
で、関西以外に住んでる人で近鉄週末フリーパスを欲しい人はどうしたらいいか?というと、日本各地にある旅行代理店の近畿日本ツーリストさんでも販売されてるので、そこで購入できるから問題なし。
僕は今回このきっぷを買うのが初めてだったので、昼に近畿日本ツーリストさんに電話で問い合わせたら、確かに買えるということが分かってウキウキです。
ただ、電話を切ろうとした時、最後に担当者の方がおっしゃったことが、リアルに理解できませんでした。
『近畿日本ツーリストで購入できる週末フリーきっぷは、有人改札のみに対応なことを予めご了承ください。』
と。
ん?と思って、
『ということは、基本的に現地の近鉄の駅で週末フリーきっぷを買ったら、それは無人改札にも対応してるんですか?』
と聞くと
『他社で購入される週末フリーきっぷに関しては関知していないので、その会社にお聞きください。』
おいおいおい、どういうことだ?
そもそもこの週末フリーきっぷを販売しているのは、近畿鉄道の各駅とそのグループ会社の近畿日本ツーリストだけだろ・・・他社も何もあなた達グループ会社なんだから、そこら辺の情報は絶対分かってるでしょ?
なんで『有人改札のみ対応』なことだけを一方的に伝え、他社(近畿日本ツーリストからすると親会社の近畿鉄道)のことは、一切分からないの一点張りなんだろう?思い質問するも、『買った後に有人改札のみでの対応とは思わなかったなどのクレームがよくありますので・・・』と、あまり的を得てないような回答しか返って来ません。
まぁ、なんか大人の事情があるんだろう・・・と思って電話を切り、その日の仕事帰りに渋谷の近畿日本ツーリストさんに足を運びました。
びっくりしたのが、お客さんが結構いて15分くらいの待ちでした。
懐かしいね、こういう旅行代理店って感じの店内。
20代前半の頃に海外旅行に行くときは、よくHISに行ってなぁ。。。
とあるOLと思われる女性は、店内に入店後パンフレットだけを見て回って、気になる数冊を手にとって帰られていました。
いやぁ、うん、いいなぁ。
もうね、彼女の中ではすでに『旅』は始まってるんでしょう。
こうやって仕事帰りに旅行代理店に立ち寄って、パンフレット見ながら『どこに行こうかしら?』なんて過ごす時間、素敵じゃないですか。
そして僕の番になって担当の方に近鉄週末フリーきっぷをお願いすると、渡されたのは、なんかデカい紙。。。
『これを現地できっぷに代えて貰えばいいんですかね?』
『いえ、これがきっぷなのでこれを駅で駅員さんに見せてください。』
これがそのきっぷです。
なに、この紙切れ(笑)
近鉄の駅で買うと、所謂『普通』の指定券のサイズってことは事前にネットで画像検索して知ってて、まぁ、改札機に通せないタイプのきっぷなんだろう・・・と思っていたけど、まさか紙ってのは想像してなかった。
もし近畿日本ツーリストで近鉄週末フリーきっぷを買った人からクレームがあるとしたら、それは有人改札か無人改札かより、この『きっぷ』自体のサイズと形態なんじゃないのかなぁ?
まぁね、関西・中部地方に住んでない人は、事前に入手するにはこの紙のきっぷしかないんで『これだったら買わない。』ってことにはならないんだけど、それにしてもこれはどうにかして欲しい。
電車に乗るのが好きな人には、このサイズの紙のきっぷはかなり受け入れ難いものがあると思う。
こういうことだったから、昼間に電話した時に執拗に『有人改札のみ』っていうのを繰り返し言われてたのね。
僕からの提案としては、近鉄週末フリーきっぷを買いたい人から近畿日本ツーリストさんに事前に電話連絡とか来たら
『当社でも買えますが、改札で駅員さんに見せるタイプのきっぷで、しかも、もはやきっぷの形を成していません。もはや紙切れです。そもそも旅の雰囲気もクソもありません。多分お客様が見たら、『何これ?』と思われるような紙切れみたいなきっぷです。もしそれで良かったら、当社でも購入できます。』
これくらい言っても問題ないくらいだ。
きっぷという紙切れと一緒に、リアルなA4の紙ももらってそこにはフリーきっぷのフリー区間が記載されてました。
すごくない?
関西地区だと難波も行けて、京都も行けて、奈良も行けて、吉野にも行ける、なんならこの前行った千早城の最寄駅の河内長野も行けちゃう。
かたや忍者の里・伊賀にも行けて、松坂城の松坂も行けて、伊勢神宮の伊勢にも行けて、そしてもちろん名古屋も行ける。
これはちょっとした発明とも言えるレベルのきっぷです。
もうさ、このマップを眺めてるだけでも全然幸せなんだけど。
そんじょそこらのエロ本見るより、このマップ見てる方が全然萌える。
週末に何していいか分からない人は、とりあえず4,100円だしてこの近鉄週末フリーきっぷ買ってください。
これ買っとけば絶対間違いないから。
最近使ったお金の使い道を思い返してみてください。
最近あなたはどんな4,100円を使いましたか?って話です。
なんかよく分かんない女性と食事に行って、
なんかよく分かんないご飯をたべながら、
なんかよく分かんない会話をし、
なんかよく分かんないけどお会計で『いいよいいよ、俺が出すから。そしたらこの後お茶行こうよ、そのお茶代出してよ。』って2万円くらい払って、
その後お茶に行ったら行ったでなんかよく分かんないけど『いいよいいよ、お茶代安いから今日は俺が払うよ。そしたら今度ご飯行くときは払ってよ!』って3,000円くらい払って、
そしてなんかよく分かんないけどバイバイした後に『今日は楽しかったです。今度また食事に行こうね!』ってLINEを送って・・・。
もし、万が一、貴兄がこんな4,100円を使っていたら、すぐにでも近鉄週末フリーきっぷを買った方が数百万倍有効な時間が、もはや人生が過ごせるはずです。
https://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/weekend_free/