神津(こうづ)島。
いいねぇ、いい感じ。
伊豆諸島にある東京の島だって。
『この海の色をうまく伝えられそうにないので、キミを連れていくことにしました。』
くぅーーーーっ。
シビれるね。
死ぬまでに言ってみたいセリフがまた一つ増えました。
言ってみたいけど、もはやそもそも『キミ』がいない現状とのギャップがありすぎて、逆に『イラっ』とさえします。
そして、ヒマだから考えてみる。
・なぜ、男目線なのか?
こういうポスターのセリフって、男性が女性を誘う系、多くないですか?
もしこのセリフが女性目線だったら、『キミ』は『あなた』だよね?
もしくは、年上の女性がだいぶ年下の男の子を誘ってたら『キミ』もあり得るか・・・。
・そもそも女性はこういう誘われ方をして、嬉しいのか?
僕はなーんもない九州のくそ田舎で純粋無垢の有機栽培で育ったので、東京に出てきてこういうフレーズを知り、女性は男性からこんな誘われ方をしたら喜んでくれるものだと素直に思ってました。
ただ、僕の恋愛経験を振り返ると、なかなかうまくこの思いが伝わりません。
『この海の色』をうまく伝える前に、『この海の色をうまくキミに伝えたいというこの思い』がうまく伝えられないのです。
普通に考えると、なぜ『この海の色』を伝える必要があるのか?と女性から詰められそうです。
なんなら『あなたが海の色を伝えたいと思うのは勝手だけど、あなたの表現力不足が原因で私をここまで連れてくるなんて、あなたのワガママだとは思わないの?『ごめん・・・』じゃなくて、ちゃんとその点どう思うか言いなさいよっ!』と、このポスターの岩場で正座させられながら、連れてきた女性に説教されている自分の姿が目に浮かびます。
40歳こえて、岩の上で正座はツライです。
要するに、このポスターにあるようなセリフを吐ける男性は、よっぽど女性から好かれているリア充だと推測されます。
僕のような彼女もいない男性が、意中の女性を神津島に誘おうと思ったら、こんなオラオラの上から目線ではなく、余程丁寧に誘わないといけないと思います。
『神津島の海の色をキミに伝えたいと思ったのですが、僕の絶対的な表現力不足が原因でうまく伝えられそうにありません。本当にごめんなさい。なので、とりあえず一人で来たので写メを送ります。この海の色をキミに伝えたいと勝手に思っているのですが、実際神津島に来てこの海を目の前にしても、やはり言葉ではうまく伝えられそうにありません。もし、キミの都合が良かったら、僕のワガママで大変申し訳ないのですが、実際キミにも神津島に足を運んでもらい一緒にこの海の色について語り合いたいと思ってます。どうでしょうか、行けそうな週末はありますか?旅費やホテル代は、もちろん僕が出します。ホテルはツインベッドを取るつもりですが、万が一取れなかったらダブルベッドでも問題ないでしょうか?良かったら一度考えてみてください。宜しくお願い致します。』
東京の星降る島 : https://kozushima.com/star/