地震に関する注意喚起があり、
しなければと思いながらも流してしまっていた避難リュックを確認し、枕元へ準備した。

元々娘と息子の避難リュックは個々で準備して置いていたけど、
障害者になってから自分の避難リュックは準備しないままだった。
息子のは元々枕元に置いていた。
私が外出する時は、何かあればこれを持って頭上に注意しながら外に出て安全な場所に移動しなさい…と伝える。
この身体になるまでは、私は大きな物を持って愛犬ちゃんを背負い避難するつもりだったから、
大きなリュックでキャリー仕様にもなるタイプのリュックに色々詰め込んでいた。
でも、複数の後遺症ですっかり身体状況が変わり、それまで準備していた物を持ち出す事はまず無理になった。
平衡機能障害があるから、
持って行きたい量と実際持てる量は全く違う。
重さがあれば、より身体のバランスを取れなくなり歩く事も難しく遅くなるだろう。
津波となったら私はまず無理だろうと思っている。
アイテムを最低限で準備する…と言っても何が正解かわからないし、
何もないよりは…と、ひとまずあいているリュックにアイラップや水、下着等を詰め込んだ。
女性の場合、女性とすぐわかるような下着だと洗濯出来たとして干す時によろしくない…と何かで読んだ。
避難所でも残念ながら性被害があるようだし、女性下着だとパット見でわかったら、切羽詰まってそれを盗むとかもあるのかも。
ショーツにブラジャー…あからさまなデザインは盗まれてしまうのかも…。
それで勧められていたのがボクサータイプのショーツとカップ付きのタンクトップだった。
切羽詰まった人間は何をするかわからないし、性対象がもう何でもいいや…の極限状態になったら中年障害者の私だってどうなるかわからないし…と思ってボクサータイプのショーツとばっちりタンクトップに見えるカップ付きタンクトップを買った。
それを自分の避難リュックにやっと入れた…。随分前に届いていたのに。
しないとな…と思いながら。
しかし…ずーっとモヤモヤ考えているけど…………、
災害大国日本とか言って何度も大きな地震に見舞われたりしているのに、
その対策とか温すぎないか…、
各々任せにし過ぎじゃないか…と。
もちろん、自分を守るのは自分だけど、災害となると個々ではどうにもならない事もある訳で、
それが突発的な事ではなくある程度予想出来る事なのだとすれば…、
それこそ災害大国日本として、国民を守る気があるのなら、
「これは避難所で使えるよう準備しておくから、他は個々で必要だと思われる物を備えてください。」みたいにせめてならないのかな…と。
求めすぎ?
でも未だに体育館で雑魚寝とか、
水道が復旧するまでひと月とか、
日頃何をどうしてらっしゃるの?と思えてしまう。
他国では避難所であってもプライベート空間を保てるよう対処しているようだけど…。
災害大国日本は一体なんなの…?と。
これはさすがに求めすぎかもしれないけど、身1つで避難してください!と言えるぐらい対策してごらんなさいよ…、災害大国ならさ…。とも思ってしまう。
動物家族との避難所も全然整備されていないようだし…動物家族の為に避難拒否する人だっている現状を、
これまでの地震でも見てきたでしょうに。
物じゃないんだよ、家族なんだよ…。
放置できるかよ…。
かけがえのない存在なんだよ…。
どこの何を見て、何をどう考えているのだか…全然わからない。
現実的に、簡単にはいかない事もあるのだろうけど、災害大国だと自覚しているのなら、もっと対策する事があるんじゃないの?と思ってしまう。
いつどこで、何時にどの季節でどんな状況で被災するかによっても違ってくるから何とも言えないけど、
暑い時期は食中毒なんかもあるし
勘弁して欲しいな…なんて。
停電したら動物家族が大変な事になってしまう…………。
避難リュックから思い出す事。
まだ婚姻期間中だった時に起きた東日本大震災。
子供も愛犬ちゃんも守らねば…と、その夜玄関に避難リュックを置いておいたら…、
帰宅してきた子の父親に、
「とうとう出ていくのかと思った」と
鼻でフッと笑われた
既に夫婦間にどす黒い雲が立ち込めていたとは言え、
この、危機管理能力のない発言にドッと疲れた事、ダメだコイツ…と思った事を忘れない。
今、
子供と私だけでの生活が出来ている事、
その選択が間違えていなかった事、
それを噛み締めつつ気を引き締めようと思う。