障害を負う前は、良い家族だと思っていた母と妹。

でも、実際それは表面的な事でしかなかったと知る事になった。


私が障害を負ったら手のひら返し…。

私も威圧的な部分はあったし、全く悪いと思っていなくはないし、あっちにはあっちの言い分があるのだろうが、


私の中では…障害を負った相手を見下し、自分は何の努力もせず変わってもいないのに自分の方が優位だと錯覚し、横柄な態度に変化していった人間は無理だ…と離れる選択をした。


離れると言っても戸籍はどうにも出来ないようで。調べてみたけど。

だから、全く連絡をしないというだけ。母には住所も電話番号も知られている。メルアドは変更を伝えていないけど…。


しかし他人とは離れられるのに…と、悶々とした。腹立たしい。

そこまでないだろうけど、遺産は父の遺したものでもあるし、母が死ねば子供の私達に回ってくるものだし、

それもあって全くブチ切る事もしていない。


「あなたの権利だから放棄しちゃダメだよ」と、全部伝えてある父方の伯母から言われた事がある。

確かに…私が放棄すれば、飄々としてずる賢い妹に全部渡ってしまうのだから、それも納得出来ない。


長子としてそれなりに我慢して、

依存されて…何でもかんでも私に頼って…。

私自身は人に甘える事も出来なかったり…そこそこ大変だったのに。


父が買った住居をくれ…。

それだけの役目を果たしてきたであろうが…💢と思うのは私だけなのだろう。


きっと、今は妹が威張りくさって母はそれに従っているのだろう。

よくわからない価値観で、メチャクチャなのだろうな…。

価値観がおかしな事にも気付かないだろう。


親は出来の悪い子の方が可愛いらしいから、仕方ないのかもしれない。

似た者同士、楽だろうし。


妹は妹で私と比べられてきて気の毒だったのだろうけど、それは母親がしてきた事で、私が良くない感情を持たれているのだとしたら、それは違うよねと思うけど…多分2人で私が全部悪いぐらいに思って、良く思うはずも言うはずもない。


そんな下らない事はもう本当にどうでもよくて、

血の繋がり云々言う人は私からすると凄ーく胡散臭いというか、

わかってないね…としか思わない。


血が繋がっているから◯◯、

家族だから◯◯…。

そうやってしっかり心も繋がっている家族も居ると思うから、そうだとしたら羨ましいかもしれない。


でも、わりと血だけの繋がりも多いのかなと思う。

それが決定的になる何かが起こるか起こらないかの違いで、実は表面的なのにそれが浮き彫りにならないだけ…

気付かないだけ…とか。


私はわかって良かったのだか何だかよくわからないけど、

父以外の家族に恵まれなかったらしい。


血の繋がりなど無くても本物の愛情が在る事は、動物家族を何より大切に思うその気持ちそのものだと思う。


下手したら子供よりも大事に感じたりもしたり…そんな瞬間が私にもあった。

子供は大切だけど、ただ可愛いだけではなく大変な事が物凄く多い。

憎まれ口をたたかれたり、振り回されたり…。


動物家族は、存在そのものを喜んでくれる。愛犬ちゃんラブラブしっぽフリフリラブラブは私が障害者になろうが、私が起き上がるだけで喜んで、

私が帰って来るだけで喜んで…

歪んだ顔でも何も変らないで全部喜んでくれて…。


揺るぎない信頼…そういうものを感じた。純粋だし…騙されるかもなんていう心配は絶対にないし。


今も変わらず私と付き合ってくれている友人には、そんな危うさは感じない指差し

もし離れて行ってしまう事があったとしたら、それは私が何かをした時なのだろうと思うだろうな。

もしあったらさすがに立ち直れないかもしれない…。


危うさのない、揺るぎない、確かな心を人は動物家族に求めるのかなとも思ったり。

だって人は騙したり陥れたり、

信用や信頼なんてしきれない危うさがどこかにはあって、それを拭えない。


動物家族は何があっても真っ直ぐ向き合って信じて揺らがない。

だから惹かれるのだろうな。


血の繋がりは重要ではない。

私はそう思う。


重要なのは、心の繫がり。