特別養護老人ホーム勤務時代に仲良くなった女性の誕生日の今日。
同僚に、「防災の日おめでとう」なんて言われていたっけ。
まだ20代だった私は、やっぱり若さゆえの思考だったなと思うし、
今ならもっと違う事にまで思いを馳せられるのにと思ってしまう。
だから、ごめんね…と思うこともたくさんある。
でも、忘れない。
誰よりも私を大切に想ってくれていたから。(娘が産まれたら、娘にメロメロだったけど)
私の母親はあなただったのかも?と思うぐらいに。
ベッド上での生活で、私に直接何か出来ない事をもどかしくも思っていただろうけど、彼女は悲観的ではなく前向きだった。
変に卑屈でもなかったから、お互いに好き勝手言い合えていた気がする。
何を言っても受け止めてくれる安心感もあったし、実際そうだった。
私が退職しても、会いに行ったりメール
でやり取りしたり、ずっと想ってくれていた。
だから、彼女が空へと旅立ってしまって悲しかった。
顔見知りの義姉さんも誘ってくれたから、身内ではない私もお骨あげまでさせて貰って有り難かった。
でも、そこまでしても彼女が亡くなったというリアル感がなかった。
あぁ、もう居ないんだな…と、漠然とした感じで。
もう何年になるのだか…。
夢にも出てきてくれない。
怒っているのかも、離婚したし。
あの世でいきなり説教くらいそう………
今ならまた違った付き合い方が出来そうだけど、私の現状を知って杖をついている姿なんて見たら悲しませてしまうだろうから、
彼女が空にいってからの事で良かったのかも。
何歳になったかもうわからないけど、
お誕生日おめでとう。
忘れないからね。