昨年の今頃?もっと後の事だったか、

とっても恐い思いをした。

シルエットがとても恐かった。



引っ越し後、初めて迎えた網戸にする時期で、何て事なく網戸をあけ、閉める時は何も考えずに窓を閉め、それで窓は閉まっていると思っていた。

鍵もガチャっとなったし。


でも、一部の窓は網戸を開け、網戸側の窓を閉めたらもれなく反対側の窓がついてきて半開きになってしまう状態だったらしい。

しかも、そのまま鍵も閉まってしまったから、私は閉まったと思い込んでいた。


それが、実は開いたままだと知らずにどれだけ過ごしたのだろう。


目立ってやたら虫が入ってくるという事もなく、それはそれで助かったけど、

何日開いたままだったのかと考えると恐ろしい…防犯面でも。


高級住宅街じゃないから、わざわざこの住居を狙う間抜けな泥棒も居ないだろうから、それも助かったけど。


恐ろしい思いをした日は子供達が面会で出かけ、私1人だった。

奥の部屋に入り、カーテンを見ると何やらシルエットが…。

そこそこパッと見で何か居る?とわかる程度の存在感。


まず疑うのは虫?虫なの?

という事。

ぎりぎりカナブンまでならグッズを使い退室させる事は出来る。

なんて思いながらしっかり目をこらして見てみた。


でも、どうやら違う。

よくよく見ると、こっちに背中を向けたシルエット。

外側の窓に居るなら、お腹側のシルエットなのに…。


それは、同じ室内に居る事を示していた。


しかも、シルエットは

ゾッとした。何の種類かわからないけど、とにかくその部屋から出してはならないと思った。


とは言え、部屋の入り口は閉めていないし、私1人しか居ないから手助けも求められない。

その時点で緊張が走った。

私は自分の身体を思うようには動かせないから。

でも、1人でどうにか乗り切らなければ…と、凄く恐かったけど蜂が出てこないようにカーテンを必死に抑えた。


緊張からなのか軽い麻痺側の手がダンシングヒーロー状態になり意思に反してグニグニ動き、

このやろう💢と思いながら必死にカーテンを抑えた。


蜂は飛ぼうとはせず、じっとカーテンに止まったままだったからまだ助かったけど、カーテンに隙間が出来ないようにするのがやっとだった。


このままで居る訳にもいかないし、

でもどうするかと思いながら、

開いてしまっている窓から外へと行ってくれ………と、もう祈るしかないような感じだった。


麻痺側の手はすぐ疲れてしまうから、いつまでも抑えていられないし…青ざめたような状態だった私。


実はどうしたかの細かい事は覚えていなくて、ただただ必死だった事しか覚えていなかったりする。


どれくらいの時間が経ったのかも覚えていないけど、

いつの間にやら蜂は外に出てくれていて、恐る恐るカーテン内に居ないかを確認し、窓を閉める事が出来た。


この窓め…………とイラついたけど、

カーテンをつけていて良かったと心底から思った。

蜂だって、どこに居るのかもわからなかっただろうし、外に戻れて良かった。


そして、そのおかしな窓は、窓ロックで固定してやった。

 

 

2セット買って、他の窓にも使っている。


何事もなくて良かったけど、

あの時の心臓のバクバクは凄かった。


蜂もきっと恐かったよなぁ…。


恐かったなー。

嫌だな、これから虫が………。