入院はひと月ほどだったけど、もっと長く、私には過酷に感じたものだった。

介護を“していた側”から、

“される側”になり、まだそこまでの歳でもないのに…という事実に、より一層苛立ちを覚えたのだった。


看護師さんは男性も居て、トイレの時は男性介助もあったけど、入浴はさすがに女性のみだった。


入院中、

そこまで気にしていなかったムダ毛。

顔は少しは気にしていた気がするけど、

体のムダ毛はそこまで…。


というのも、私はそれまでに、

わりと色々脱毛をしてきていた。

医療レーザー脱毛?とか、最後はTBCに行っていたっけ。


始めたのは20歳前半だったか。

どれくらい通ったとかは細かく覚えていないけど、

今みたいに光でバチバチするものではなくて、なんかニードルみたいなのをぶっ刺す方法?だった気がする。

わりと痛みがあった事は覚えている。


でも、おかげさまで脇も足も、

ほぼ気にせず過ごせる日々。

足はチラホラ薄い毛が生えてきているけど、もう足を出したい歳でもなく、

出したい足の形でもなく、

誰も見ねーし指差しってな具合に、あまり気にしていない。


家に脱毛器はあるから、足の指とか鼻の下とか、気になる所はしたいな~と思っているけど、中々手付かず。

ホクロのある部分は光はあてられないしなぁ。

全部ツルツルは求めないけど、子供が使えばいいなと準備した気が。


エステで子供の脱毛時期を聞いてみたら、女の子は生理が来てからの方がいいと教えてくれた。

体が出来てからという事なのだろう。


子供に…と思ったのは、元夫の一部が毛深かったから。

ちょっと目につく部分だから、もしかしたら子供も同じようになってしまって、気になるかなと。


ずっと気にするなら、いっそ脱毛に通って解消すればいいのにと思っていたけど、一時的にでもその部分を晒す事の方が嫌で、多分通う事も面倒だから、対処しないのだろうなと思ってみていた。


私なら、一時的な恥ずかしさをとって、ずっとの恥ずかしさを解消するけど。

そこは価値観の違いというか、

9割がた発達障害であろう元夫の特性なのかなと思う。

どうでもいいけど。


TBCは上の子の妊娠で通わなくなり、

離婚してから通い始めたミュゼは、

病気で後遺症を負ってから通えなくなってやめた。

杖をついて脱毛もねぇ。

そもそも、通っていた場所に行く事自体がもう困難になった。


ミュゼでは、腕とvio脱毛をしていた。

vライン脱毛…何を求めていたのだろう。

結局行けなくなったから、元の木阿弥知らんぷり


そんなこんなで、入院前に足も脇もそこまで気にしないで過ごせる程度まで脱毛が済んでいたから、

入院中ムダ毛の事は全く気にしないでいた。


看護師さんが、『キレイな足…』と言ってきた事があって、その時は全然気にしていなかったけど、


わりと最近、あぁ、ムダ毛が目立たなくてキレイな足って事だったのかと思ったのだった。

今更ながら、脱毛をしていて良かったと思った。


今は価格もだいぶ抑えられているし、

通うのは手間だけど、ずっとコンプレックスとして抱えるのなら、一時的に頑張って通えばいいと私は思う。

総合的に考えて、プラスなのではと。


解消出来るコンプレックスなら、解消出来る道を探して実行すればいい。

どうにも出来ないコンプレックスを抱えすぎている私は、そう思う。

解消出来るコンプレックスなら良いではないか…と。


病気になったり、障害を負ったりすると、悩む次元が全然違うというか、

あんな程度を“悩み”として認識していたなんて…と、やや恥ずかしくなる位の所まで達する気がする。


もう、本当に次元が違うから、

悪いけど、その程度で悩むんだ…と思ってしまう。

きっと、こっちを体感したら、それは悩みじゃなくなると思う。


感じかたの違いだから仕方ないし、

動ければ動けたで大変な事があるのも知っているけど、どうあってもどうにもならない事があると突き付けられ、

そのうえで生きていくのも中々なものだ。


近々気になる所、

脱毛器を使い始めようかな。

なんて思い始めた今日この頃。