入院を経験した者として、
池江選手の復帰戦の結果に心底から凄いと思った。

どれだけの努力を重ねてきたのだろう。

第一線で活躍されていた池江選手にとっては、例え病気からの復帰後でも、
あの結果に納得いかないというのが
正直なところなのだろうけど、

実際に入院する前に説明されていた事と、
実際に入院してからでは違う事もあったと思うし、予想以上に体がしんどくてだるくて、頭ではこうしたいと思っても体はどうにもならなかったり、
もしかしたらこのまま…という恐怖心もあったのではと思う。

病院には病院の流れがあるから、
ご飯も早いし、起床も就寝も早い。
朝から検温~とかだろうし、
1人で集中したくても、そうはいかなかったと思う。
好きな時にしたい事が出来ない生活。

入院中は、多分食欲も落ちただろうし、
体重も体力も落ちたのではと思うし、
したくてもトレーニングすら出来なかっただろうし…。
等々、どれだけ大変だったのかなと考えてしまう。

私は病気も違うし、
池江選手は元々の体造りも全然違うのだろうし、
私は2ヶ月弱の入院で、池江選手の辛さや大変さのほんの少しがわかるかわからないかという所だろうとは思うけど、

きっと退院されてから、物凄く努力をされて、自分を追い込んで、今回の戦いに挑まれたのだろうなと感じた。
想像出来ない位に努力をされて。


大きな病気をすると、どうしても体は前と同じとはいかなくなると思う。

私は全身麻酔下で後頭部の切開をして、
小脳の腫瘍を摘出する手術を受けた。

当然縫った跡は残っていて、
髪をアップにしたら、気付く人はすぐ気付くと思う。
触るとわかる傷痕…忌々しい。
そして、時々ズキズキと軽くだけど
痛む時がある。
手術を受けたから、今ここにいると考えると、この傷痕にもありがとうの気持ちを持つべきなのかもしれない。

でも、持てない。傷痕に感謝の気持ちなど。日々キツ過ぎるから。
私の器が小さいと言えば小さいのか…チュー
忍耐強い私でも、キツい。

そして、めまいにも日々やられているけど、どうしようもないこのダルさ…。
もう全てが面倒くさい。

いちいち気合いをいれないとやっていけない。

だから、
難なく動けるデコボコっちや
デコボコ疑いっちが面倒くさいと言うと、物凄く嫌になる。

こうなる前、私もよく面倒くさいと思っていたから人の事は言えない。
けど、面倒くさいのレベルは全然違う。

デコボコっち達に私の体を体験させたい。
そうすれば、一時的にでも、
その動ける体の有り難さを感じることが出来るだろうし。

池江選手も、どこか前とは違って体で
どうにもならない部分があるのでは…。

精神的には、より強くなれたのではと思う。
入院生活は辛いから。
とにかく辛いから。

もしかしたら、
自分よりもっと大変な人も居る、
だから弱音なんて吐いて後ろを向いていられない。
と、自分を奮い立たせ続けているのかもしれない。

どんどん進み続ける池江選手。
凄い。

応援しています。
追い込み過ぎず、
無理し過ぎず、
挑み続けて下さい。