メタボという言葉は10年くらい前から広まり、今やそれは太っている人に向けられることが多くなってきましたね。


一方で、医学的に見たメタボ、つまりメタボリックシンドロームとはいったいどのようなものなのかを知る人は少ないかもしれません。


今回はメタボリックシンドロームの知られざる実態について紹介したいと思います。



まずはメタボリックシンドロームをウィキペディアで調べて見ました。すると出てきたのがこちら。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

メタボリックシンドローム(英: Metabolic syndrome)とは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・脂質異常症のうち2つ以上の症状が一度に出ている状態をいう。日本語に訳すと代謝症候群、単にメタボとも言われる。

以前よりシンドロームX、死の四重奏、インスリン抵抗性症候群、マルチプルリスクファクター症候群、内臓脂肪症候群などと呼称されてきた病態を統合整理した概念である。WHO、アメリカ合衆国、日本ではそれぞれ診断基準が異なる。


難しく記載されていますが、つまり『お腹がが出てるだけじゃなくて、健診の結果も悪いよ!』


ということです。


こちらのページにいらっしゃった方の中には、『特定保健指導』の対象になってネットで調べてみたという方も多いかもしれませんが、詳細については別途ご案内したいと思います。


ここでいうメタボになると、イエローカードです。

既にここで病気の予備軍宣告となります。



『健診結果が悪かったって、どのくらい悪ければメタボなの?』と疑問に思われたそこのあなた。


基準値はしっかりと国によって定められています。


<階層化(保健指導のレベル分け)の方法>

◆ステップ1 ◆○内臓脂肪の蓄積と肥満に着目してリスクを判定します。

・腹囲  男性85cm以上、女性90cm以上 →(1)

・腹囲  男性85cm未満、女性90cm未満 かつ BMI25以上 →(2)

※BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)




◆ステップ2◆

①血糖

 a 空腹時血糖 100mg/dL以上 または

b HbA1c(NGSP)の場合 5.6%以上 または

c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

②脂質

 a 中性脂肪 150mg/dL以上 または

b HDLコレステロール 40mg/dL未満 または

c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

③血圧

a 収縮期血圧(最大血圧) 130mmHg以上 または

 b 拡張期血圧(最低血圧) 85mmHg以上 または

c 薬剤治療を受けている場合(質問票より)

④質問票 喫煙歴あり 

*HbA1cの階層化基準は、平成24年度まではHbA1c(JDS)5.2%以上です。

検査結果と質問票から、追加リスクを数えます。

○喫煙は、①~③のリスクが1つ以上の場合のみ数えます。


◆ステップ3 ◆

ステップ1で(1)の場合 

 ①~④のリスクのうち

 追加リスクが2以上の場合は → 積極的支援

追加リスクが 1の場合は → 動機付け支援

0の場合は → 情報提供(特定保健指導なし)


ステップ1で(2)の場合

 ①~④のリスクのうち 

追加リスクが3以上の場合は → 積極的支援

追加リスクが 1または2の場合は → 動機付け支援

追加リスクが0の場合は → 情報提供(特定保健指導なし)


○服薬中(血糖・脂質・血圧)の方は、特定保健指導はありません。

(主治医から保健指導を受けるため。)


◆ステップ4◆

○前期高齢者(65歳以上75歳未満)に いては、積極的支援の対象となった場合でも

動機付け支援になります。



という感じです。


日本では上記のような方が、正式なメタボ判定を受けるということになっております。


そして、先ほどもお伝えしていましたが、これらの方は脳血管疾患や心疾患、肝臓病、腎臓病、失明など様々な合併症を引き起こし要介護状態になるというセオリーです。



いかがでしょうか。メタボという言葉には奥が深いと思いませんか?

自分も対象にならないように普段から気を付けておきたいものですね。


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