実は | 悪意はありませんが。

悪意はありませんが。

迷走しながら雑感を綴ります。時には低頭平身で。時には空威張りで。情緒不安定ではありません。内容に悪意はありません。
気を悪くされたらすいません。

妻が小さな命を宿しました。
















本当に嬉しかった。







それなのに。































妻の具合が悪くなり、急遽産婦人科へ時間外の診察に行きました。






車で向かう道中、妻は泣きながら弱音を吐きました。

そして一言、謝られました。




妻曰く、「だめかもしれない」と。




















運転する私も冷静ではいられませんでした。


いろいろなことが頭を過り、その殆どが悪いイメージで。












もちろん妻の責任ではありません。

妻がこれ以上苦しまないように、精一杯冷静を装いながら言いました。






「まだわからないよ。それにお前が無事ならそれでいい。」と。




まるでB級映画のような台詞です。





























診察の結果、妻の口から切迫流産と聞きました。










病名の響きから涙が出そうになりましたが、まだ子供は無事だと聞いて安心しました。



但し絶対安静にしないと、最悪の事態も覚悟しなくてはならないとのことでした。








妻は即日入院することになりました。





















こうなってしまって、初めて自分の愚かさに気付かされました。




原因は妻を休ませてあげられなかった私にあります。













いつ退院できるか判らない妻に、昼夜問わずに面会に行きました。






妻から帰ってくれと言われるまで、面会時間中は病院にいました。










「何か持っていく?欲しいものはある?」



とメールで聞く私に、妻は



「ずっと寝てるのも暇だから、本でも買ってきて。」



と返信してきました。











「どんな本がいい?」



と聞くと、



「何でもいい」



と。












コンビニ、本屋で買い物を済ませ、病院へ行きました。









「はい、本。こんなのでいい?」

と渡しました。








































病室の空気は数秒間固まりましたが、妻と私の笑いで一気に和みました。
























そんな日々が一週間ほど続き、退院後数ヶ月で待望の女の子が産まれました。

















6月であれから7年が経ちます。

















今では同級生よりも頭ひとつ大きく、走っても友達に負けないような元気な子になりました。











当日(4/10)に更新したかったけれど、諸事情で遅れました。










入学おめでとう。



















悪意はありませんが。-入学式