昨年末のことです。
内容証明郵便を送らねばならないことになりました。
本当に久しぶりのことでした。
昔と違い今ではネットで検索すれば書き方や送り方など
内容証明を出すのに必要な知識が容易に得られます。
何を書くか決めたのち、法律相談に行って
「こんなことがありました。こういう内容のものを送りたいのです」
と弁護士さんに相談しました。
内容証明を相手方に送る前に、法律相談に行き
「これを出したことによってこちら側が不利にならないか」と
相談するのは、いつもやっています。
送ってしまってから「しまった、出さない方がよかった」という
ことにならないためです。
決められた書式に従って書き、内容証明郵便を取り扱っている
郵便局に行きます。担当者が決められた書式に従って書いてあるか
調べて、OKが出ると発送です。
今まで何十回と繰り返していたことなのに、今回は担当者から
呼ばれました。
「宛先の記載にミスがあります。これではお引き受けできません」
なんということでしょう。
相手方の住所の「東京都**区***町~」の「区」が抜けていました。
明らかな入力ミスです。
本来なら一度持ち帰り、作り直しです。
でも、年末なので少しでも早く相手方に届けたい。
こちらの考えを、何としても年内に相手方に伝えたい。
「あの、このまま訂正して(もちろん訂正印が必要です)
送れないでしょうか」と粘りました。
担当者は「もちろん大丈夫ですよ」と答えてくれました。
よかった。助かりました。
担当者は丁寧に訂正のやり方を教えてくれました。
これで年内に相手方に届きました。
内容証明郵便を送るときは、今まで何十回と繰り返し
ていたことであってもいつも緊張します。
「このままではお引き受けできません」と言われて
そのまま持ち帰っていれば、年内にこちらの考えを
相手方に伝えられなかったかもしれません。
そのくらい、年末ぎりぎりだったのです。
訂正印など押していないきれいな文面が好ましいのは
当然のことです。
しかし「とにかく早くこれを届けたい」という事情がある
場合も多いのです。
そんな時、「このままで何とかなりませんか?」ではなくて
「どうしても早く届けたいのです。どうすればいいでしょうか」
と担当者に聞いてみましょう。
「もう一押し」は大切です。