if (歌の歌詞ストーリー 赤城くん編) | Sweet Sweet Love Story(恋愛小説&ときメモGS夢小説&詩)

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詩や恋愛小説とか書いてます。ときメモGSシリーズの夢小説・・・特にハリーこと針谷幸之進くんを中心に書いてます。
いくつになっても恋愛続行☆毎日ワクワク過ごすために☆

ブロ友さんのところで赤城くんのイメージソングが 西野カナちゃんの「if」って言ってて 

歌詞を見たらドキュ~ン☆

たしかに・・・。 あぁ ゆき~への思いが・・・。 ちょっと赤城くんに浸ってます^^ ハリーちょっとだけごめんね。


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あの日、学校帰りに雨が降ってなかったら・・・。

あの急な雨がなかったら、きっと君と出会うこともなかっただろう。


赤城一雪。

はばたき学園高校3年生。

私と同じ年。

彼に出会ったのは、学校帰り。

突然、雨が降ってきちゃって雨宿りに駆け込んだところに

偶然にも赤城くんもやって来た。

二人とも傘を持っていなくて

赤城くんの提案で、コンビニに傘を買いに行こうって

一緒に雨の中、走ったんだ。

でも、コンビニには傘が1本しか残っていなくて・・・。

お互い譲り合ってるうちに後から来たお客さんに買われちゃったんだっけ。

名前も告げずに別れて

まるでドラマみたいな出会いだった。

それから色々な偶然があった。

買い物に出かけた休日の帰り道、

バスの中で出会ったり。

ウイニングバーガーで一緒になったり。

そんな偶然を何度も経験して

やっと名前を知ることが出来た。

いつも一言余計な事を言う彼。

だけど、どこか憎めなくて・・・そんな彼が凄く気になってた。


あれから、お互いのアドレスを交換して

少しずつメールしたり、出会ったり・・・。

学校は違うけれど、ほんの少し近づけてる気がした。

最近は、時には同時にメールしたり

同じこと思ったり

口癖や仕草が似てきた・・・なんて友達に言われる。

もしかしたら 赤い糸で引き寄せられているのかも知れない!

・・・本当だったらいいのに。


今日は、大学の試験日。

赤城くんに出会って、彼に惹かれるうちに

彼と同じ大学に行きたい!

同じ学校で過ごしたい。

高校生活で出来なかった夢を描くようになった。

ちょっと無理して頑張ったもんな・・・。

でもこの成績で大丈夫かな?

色んな不安がよぎる。

「やぁ!」

聞き慣れた、その優しい声に顔を上げる。

マフラーに包まれた優しい笑顔。

「赤城くん。」

「大丈夫?」

「え?」

「目が赤いから・・・。無理したんじゃない?」

「え?・・・ううん。」

「試験前日はゆっくり寝ないと駄目だって言っただろ?」

「ちゃんと寝ました!」

「どうだか?!」

「もう!!!」

「ははは。・・・大丈夫だよ。君なら。」

「え?」

「・・・いや。じゃ、がんばろうね。・・・春から一緒にここに通おう。」

「赤城くん・・・。」

「じゃ、終わったら、またここで。」

うん、頑張る。

絶対に、赤城くんと一緒の道を進むためにも。


大学入試が終わった。

あとは発表を待つのみ。

ちょっと気が抜けた。

前を歩く赤城くん背中を見つめて思う。


ねぇ、君は私のことどう思ってる?

本当は、ただの偶然会う他校の仲良しの女子くらいにしか見ていないのかな?

赤城くんの描く未来に私はいるのかな?

赤城くんの歩く先に羽ヶ崎の夕暮れの空が続く。

この同じ空を同じ思いで見つめていたい。

赤城くんと同じ未来をずっと一緒に見ていたいよ。

「ん?」

赤城くんが急に振り向いた。

「え?」

「どうかした?」

「あ、ううん。」

「テストが終わって気が抜けたんじゃないの?」

「そ、そんなことないよ。」

「はは。・・・ねぇ、時間、ある?」

「え?」

「良かったら、何か食べて帰らない?おなかすいちゃった。」

「う、うん。私も。」

「じゃあ、行こうか。」

赤城くんが笑顔で私の腕をそっと掴んだ。

夕日が綺麗。

あぁ、やっぱり・・・。赤城くんが好き。

どうか、同じ道をいつまでも手を繋いで歩いていけますように。




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if 西野カナ  歌詞 うたまっぷ




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<番外編>


合格発表の日。

・・・・・。

・・・・う、受かった。

目の前の掲示板に自分の受験番号を見つけた。

やった!!!!!

思わず、赤城くんの姿を探す。

あ・・・。

目が合う。

いつもの笑顔と共にVサインだ。

やった~!

二人とも見事に一流大学に合格した。


「・・・良かった。これでやっと一緒の学校になれる。」

「え?」

「・・・ずっと思ってたんだ。君と同じ学校で過ごせたらって。」

「赤城くん・・・。」

「同じ学校だったら、すれ違って誤解したり、喧嘩したりしなくて済むだろう?」

「え?・・・まぁね。 ・・・それだけ?」

「うん。」

「・・・。」

「冗談だよ。」

「も、もう!」

「・・・これからずっと一緒に歩いていきたいんだ。君と。」

「赤城くん・・・。」

「ずっと、言おうと思ってたんだ。

僕は、あの日・・・。あの雨の日、君と初めてバス停で会った日から

ずっと君のことが好きだった。」

「え・・・。」

「いつも・・・言えなくて、ごめん。」

「ううん、私も。私もずっとずっと赤城くんが好きだった。」

「え?本当に?」

「うん。・・・多分、あの雨の日から、ずっと・・・・。」

「・・・やった・・・。」

「え?」

「やった!!」

「あ、赤城くん!ちょ、ちょっと・・・。み、みんな見てるよ!」

「いいんだ。合格よりも、もっと嬉しい。」

「え?」

「・・・ありがとう。」

そう言って赤城くんがぎゅっと抱きしめてくれた。


・・・二人の未来は今からずっと一緒。



<if (歌の歌詞ストーリー 赤城くん編) 完>