MMSE具体的な質問の仕方と採点方法
設問1【日時等に関する見当識】
年については西暦・年号どちらでも正答とみなす。
また、季節に関しては春夏秋冬のほか、季節の変わり目にあたる「梅雨」「初夏(冬)」等も正答とみなす。
設問2【場所に関する見当識】
自発的に答えることができたら正解。
病院(診療所)の正確な名前の代わりに、通称や略称で答えた場合も正答とみなす。
設問3【3つの言葉の記銘】
「これから言う3つの言葉を言ってみて下さい」と教示し「桜・猫・電車」の3つの単語を1秒間隔で1つずつ言った後、被験者に繰り返させる(正答1つにつき1点/合計3点満点)。
最後に「また後で聞きますのでよく覚えておいて下さい」と念を押し、3つの単語が答えられるようになるまで繰り返す(ただし、6回繰り返しても覚えられない場合はそこで打ち切る)。
設問4【計算問題】
「100から7を引いた数を言ってください」と聞き、「93」と答えられたら「それからまた7を引くといくつですか?」と問う(5回繰り返す【93→86→79→72→65】)。正答に対して各1点(5点満点)を与えるが、計算に失敗したり答えが全くでてこないような場合は打ち切り、次の設問に進む。なお、最初の引き算を終え引き続いて質問をする際「93から7を引くといくつですか?」というように〝93〟というヒントになるような数字を言ってはいけない。
設問5【3つの言葉の遅延再生】
「先ほど(設問3)覚えてもらった3つの言葉をもう一度言ってみて下さい」と問う(正答1つにつき1点/3点満点)。なお、答える順番は問わない。この設問に関して答えが出てこない場合は、被験者に対しそれぞれ別々にヒント(例:ひとつは(植物 or動物 or 乗り物)でしたね)を出してもよい。
設問6【物品呼称】
被験者に時計を見せながら「これは何ですか?」と聞き、答えられたら1点。
さらに、鉛筆についても同様の質問をし、答えられたら1点。
設問7【復唱】
「今から私が言う文章を繰り返して下さい」と教示した後、口頭でゆっくりと「みんなで力を合わせて綱を引きます」と言う。1回のみで正確に答えられたら1点。
設問8【口頭による3段階命令】
「今から私の言うとおりにしてください。ただし、私が言い終わってから始めて下さい」と教示した後、口頭でゆっくりと「右手(右手が麻痺している場合は左手に言い換える)にこの紙を持って下さい。次に、それを半分に折りたたんで下さい、そして私に下さい」と言う。被験者が混乱したり、紙を折ることができなければそこで打ち切る。
各段階ごとに正しい作業が行えた場合に1点ずつ与える(3点満点)
設問9【書字理解・指示】
「この文を読んで、その指示どおりに従ってください」と教示する。右手が麻痺して いる場合は左手に置き換え、指示通りの手を挙げることができたら1点。
設問10【自発書字】
「ここに何か文章を書いてください」と教示し鉛筆と紙を渡す。その際、ヒントとなるような例文を与えてはならない。どんな文章でも構わないが、意味(主語がなくても全体的に文章となっていれば正答とみなす)のない文章(単なる単語(名前)は×)は誤答とみなす。
設問11【図形描写】
「ここに書かれている図形と同じものを書いてください」と教示し鉛筆と紙を渡す。
交差する2つの5角形の図形が模写(手指のふるえは無視)できれば正答とみなす。
2つの図形が交差していなかったり、5角形の図形が描けない場合は不正解とする。