気づけば７月。（いつもこのセリフ）

特にハードスケジュールという訳ではないのに、気持ちが忙しい。

というのもここ数年、宝塚中心だったヲタク活動にプラスして興味を持ち始めた外部舞台やら、コロナ５類移行で復活し始めた元推しコンサートやら、観たい、携わりたいものが目白押しの6、7月なためである。

しかし。限りある時間と資金（切実）を考慮して、心のままにチョイスした6、7月前半備忘録。

■6月大歌舞伎　昼の部「傾城反魂香」「児雷也」「扇獅子」

追記。「傾城反魂香」、吃音だが正直者の絵師又平を中車さん、それを支える妻に猿之助さんという配役を、代役で壱太郎さん。この壱太郎さんは明治座での猿之助さん代役の團子君を見事に支えて惚れ惚れする美しさに今回はどのようなお役作りをと急遽3階席からの観劇。

いやいや今回も歌舞伎素人の私でも、その又平に寄り添い、健気な姿に感涙。

そして、「扇獅子」！　壱太郎さん筆頭に、新悟さん、児太郎さん、米吉さん、種之助さんという匂いたつような芸者衆が華やかに舞った後、宝塚でいえばトップ娘的な福助さんが両脇にイケメンさんと共にせり上がりで華やかに登場する眼福さ。うおおおおと喜んでいると、芸者衆による獅子の毛ぶりがお見事で、16分の演目が秒で終わってしまうという。米吉さん、可愛すぎな件。

■東方神起　LIVE TOUR 2023 ～CLASSYC～　東京ドーム

追記。彼らと共に全国ドームを遠征した日々もございました。

しかし時は過ぎゆき、今回は柱の陰からと思っていたら、心優しい友達が「ペンラ付きのお席をご用意いたしました。しかも腰に優しい着席指定」とお誘いが（遠い目）。

結果的に、着席指定でなく、昨今の新曲も耳馴染みがなくとも、ほら親戚の息子同然だから。

東方チームはサムさんからバンド、ダンサーさん、舞台監督さんに天辻さん（え）まで親戚だから。

身体が覚えている「Somebody To Love」と「We　are」だから。

デビュー20年、CD売り上げが…とか笑い話でトークしていたけれど、5万の赤い光の一つ一つを照らす人が入れ替わったとしても、いまだに5万人がドームを真っ赤に染めるのは今までの努力の賜物。

例えドームでなくなったとしても、消息を確認に足を運んで、「Ｗｅ　are？」「Ｔ！！！！」と叫ぶんでしまうんだろうなあ。

■TULIP 50周年記念ツアー “ the TULIP ” 東京公演

研ぎ澄まされた小田さんとは真逆と思う、暖炉の炎のような柔らかい財津さんの歌声。

ちょうどこのライブの頃、TULIPツアーで足を運んだ中野サンプラザが閉館のニュースを見て、時の流れをしみじみと。最も好きだった頃の楽曲ばかりが流れ、一つ一つに想い出深く、これでお別れかと涙すると「好評につき、アンコール公演が決定しました」とのアナウンスに爆笑。

いやいや、別れは名残惜しいので、何度でもお別れしにまいりますよ。

財津さんが「ぼくの作った愛のうた」のMCで、発売当時、まだ20代前半の頃、「もしもきみが僕より先に死んでも　君のために歌うだろう　ぼくの作った愛のうた」というまだまだ未来の歌詞を歌う姫野君の背中を見てきたが、今、背中を見て愛しいと思う…的なお話をされて（うろ覚え）、本当にまさにその時になったんだなと。森高千里の「私がおばさんになっても」もしかり。

■7月大歌舞伎　夜の部「神霊矢口渡」「神明恵和合取組」「鎌倉八幡宮静の法楽舞」

初日のチケットを頂いて下調べなく観劇。

「め組の喧嘩」。め組のとび職と相撲力士の乱闘事件話。

まあ、コロナ禍には考えられない、舞台上、人大杉事件笑。

テンポよく勢いがあって華々しく、立ち回りに大興奮。

團十郎白猿さんの化粧姿がお父様にそっくり。

そして、いつの間にやら勸玄君改め新之助君が立派になられ、とび職組で水を口に含んでペッなる芝居をやっていてカッコいいこと。

「鎌倉八幡宮静の法楽舞」では麗禾ちゃん改め　ぼたんさんが齢11才とは思えぬ色気と舞の所作の美しさに感動。うなじの色っぽさたるや。新之助君の舞もビシッと型が決まって、この二人、お稽古頑張っているなとついつい親戚のおばちゃん状態。

■帝国劇場「ムーラン・ルージュ！ザ・ミュージカル」

■ヒューリックホール「DEVIL」

特に楽しみに待っていたのは「TULIP」ラスト公演とミュージカル「DEVIL」。

そのTULIPは「これでお会いするのは最後！」の想いでチケッティングしたはずが、「ご好評にお答えしてアンコール公演が決定しました」と言われたものだから、それまでの号泣が笑いに代わるという笑。しかし、小田さんの歌声とは真逆ながら包み込まれる財津さんの歌声、結婚したいと思い詰めたほど歌声が素敵な宮城君（笑）の「エジプトの風」が聴けて。

中野サンプラザで心震えて感動したあの頃にワープすることができて。最近、某ジャ事務所問題でアーティストの方が「そういう方は私の音楽は不要でしょう」とバッサリ発言されていましたが。人生の中にあなたの歌が必ず流れていたのだから、自分の人生を否定されたような、そりゃないよなような。

このジャ問題と我がすみれの故郷は触れてはいけない場所だったのが、まさに時代の流れとは。←誰に語っている

そして「DEVIL」。評判高い韓国ミュージカルを、チェーザレで堕ちた中川様と韓国ミュー界の大御所が繰り広げるということ、演出オギー、音楽監督　島健さんとチェーザレコンビいうことで大期待しており、「DEVIL」全通するかくらいの勢いだったのですが。

「DEVIL」初日前に、「Lilacの夢路/ジュエル・ド・パリ!!」をムラの記憶もあって今一つの乗りで東京初見をしたところ。

ムラで筋は理解したので、ストーリーの流れというよりも場面場面を丁寧に見ると、違う感情が湧いてきたのであります。

その感情が回数を重ねるごとに愛しい想いに変化し（爆）、あれだけ腰が重かった観劇にチケット追加してみたりして（汗）、どっぷり嵌り始めたところに「DEVIL」初日。

しかも雪組マチネからのDEVILソワレって、頭切り替わってないのにどうしてそういうチケッティングを！←戒め

あなたはこれだ！と思うとハインドリヒ兄さんのようにサイコパスに突進する性格でありましょう！←悪口ではないということで、この2ヶ月の感情はすべて雪組がかっさらっていったことを告白します（爆。

ストーリーは始まってしまった以上、文句言っても仕方がない。受け入れるしかない！←ハインドリヒ兄さん風に

しかし今回は受け入れるには内容があまりに葛藤がありすぎ（爆、突っ込みいれているうちに毎回、ラスト幕となっていた次第です。

以下心の言葉

・ハインドリヒ兄さんは口角泡を飛ばして壮大な計画を説明し続けるけど、理性的な次男フランツに突っ込まれると「兄弟会議はここまで」とか「スピードが肝心」とか「正直言って勝ち目はない。しかしやるしかない」とか腹痛い返しばっかり

・ヨーゼフ、少しやつれてみようか（おい）

・六代目ドロイゼン父上が愛した小作人の農民の娘が魔女という噂…この時代、魔女伝説は信じられていたのか。

・親方が試作していたレールを作業工程をすべて理解していないアントンに「どうにかできないか！」「やってみなさいよ」と「ちょ」とフランツがまた病みそうなことをいう似た者カップル

・今年の冬は飢え死にしそうと直訴する農民たちを「よし、この製鉄所で働けばいい」とまたフランツが病みそうな返事をするハインドリヒ兄さん

・美穂さんのアーシャはわかった。しかし魔女とその仲間たちの設定がわからない笑←考えるな感じろ

・歌の合間に「関税同盟」「鉄道産業」とか言わすのやめて（爆）。しかし、朝美ちゃんのお声で「住民票」というお言葉が聴けて生きていてよかった←アンドレ・グランディエか

・ハインドリヒ兄さん、製鉄所の職人が引き抜かれ、「問題山積みだなあ」と苦悩しているけれど、その問題作っているのはあなた（爆

・ブェックラー（三男ゲオルグの部下さんちゃん。こういう名前だったのか）はなぜにそこまでゲオルグの味方なのか。もしかして…恋？（謎）なぜなら、父上の悪い噂を自分の祖父に尋ねてビエラの確証を得て（なんで祖父が知っているのかは謎）、積極的にリンゴ売りのビエラに尋ねて、一緒にバジナじいさんを尋ねて事実を解明するというなんでそこまで？というとは恋？（大切なことは2度言う）←ここは最後にも出てくるから覚えておこう

・ハインドリヒ兄さん、具合の思わしくないヨーゼフのためにワインを探しに来たのに、しかもそれをエリーゼに打ち明けたのに、エリーゼさん笑って「催しのお稽古一緒にいらっしゃらない？」って話聞いてないだろ！親友なんじゃないのか。しかも兄さん、「強引だなあ」と嬉しそうに。おーい、ワインどうするんすかあああ！

って、連れられて催しのお稽古見ている間にヨーゼフ、ヨーゼフがあああ（号泣）

・ヴェーバー少佐をそそのかしてハインドリヒとエリーゼを脅そうとしたディートリンデを、理性あるフランツはなぜ好きでいられるのか。いや、ディートリンデさん、フランツを好きなそぶり全くないんだけど（遠い目）

・（アントンが弟という話の流れ）フランツ「今すぐアントンを！」←　フランツ、うしろーうしろー（アントン待機）

・ヨーゼフ葬儀場面。うきちゃんがエリザベートのよう（涙）。そしてフランツの黒い喪服に何やら既視感…。え。それはもしかして…「ゲルハルト」のお衣裳！！朝美ちゃん専用喪服ですね（違

・ホフマン氏。最初は投資に躊躇していたのが「株式で運営するのはどうでしょう」とハインドリヒに言われ「斬新ですな。ぜひ参加させて下さい」というのは斬新だな爆

・エリーゼが徹夜で作ったジュエリーをすべて買い取ったディートリンデ…いや、徹夜で不足分の投資額が補えるほどどんだけアクセサリー作ったんだよ！

・「ライラックの花はやはりラッキーモチーフ」とか「ライラックの花がドロイゼン家の夢路を見届けてくれる」とか、ハインドリヒ兄さん…頭大丈夫？（爆

・唐突にラスト、5人兄弟とエリーゼ、ディートリンデが並んで会話する場面。兄弟たちの前でキスをするハインドリヒとエリーゼはやはりあたおかですが、皆2人ずつのカップルとなり（四男とアントンも）、なぜか一人になって所在ない三男ゲオルグ。もう、謝先生ったらと思ったら…待てよ？そうか、ゲオルグにはブェックラーが（超笑顔）！（伏線回収/爆）

なんなら天国のヨーゼフもインしちゃってよかったのに（ダメです）

突っ込みが止まりませんね（大汗）。

いやあ、すでに千秋楽の幕が下り、次の作品のお稽古集合日も間近、退団者は次のステップに移りインスタ開設や事務所所属を発表しているというのに、まだ私の心は「ドロイゼン家」です（哀れ）。

今回、さらに嵌った要素。音楽と映像、そして推測ですが演出捕の野口先生でございます。

映像は、栗山聡之さん。外部の「チェーザレ」やオペラなどで活躍されていらっしゃいます。

今回、装置も素晴らしかったんですが、映像手法が感動で、例えば開演前の幕に「Lilacの夢路」とあるのが幕が上がり始めると、文字がスターダストとなってキラキラ消えていくとか。

製鉄所の鉄がドロドロと流れる映像が熱く燃える心の表現として流れたり、ライラックのしずくのような映像とか、ラストのレールの装置が「主役は阪急電鉄の俺」といわんばかりに、キラーんと下手から上手へと光って存在感を表すところが最大の見せ場でしょうか（大嘘）。

栗山さんは宝塚の他の作品にも携わっていらっしゃるのだろうか。他組のプログラムを購入していないので確認しようもございませんが、今後ともどうぞよろしくお願い致します←立ち位置

音楽は謝先生と言えば、玉麻尚一先生と斉藤恒芳先生。今回「愛は全ての原動力」（直球なタイトルだな、謝先生）は玉麻先生で音階使いが壮大で、ラストを締めくくるにふさわしいんですが。

今回、突っ込みどころ満載でもし演歌調な曲調、映像、衣裳がなければ遠い目だったであろう作品を、素晴らしいミュージカル仕立ての音楽で盛り上げて下さったと思われる方に、小澤時史さんが参加されております。

ググると大学時代からミュージカル作曲をされ、外部で活躍。宝塚デビューはやはり謝先生の「眩耀の谷」で、「グレートギャツビー」も参加。そうか、謝先生なのか。野口先生がお連れしたのかと思ったが。プログラムをじっくり見ると、ほぼ全編にわたって小澤先生が担当されていらっしゃる。

なかでもエンドレスリピしたいのは「鉄ソング」「兄弟ソング」とクリスマス「白い祈り」の場面。鉄ソング、兄弟ソングは謎の振り付けもあいまって、資金調達のために5人兄弟でその謎のアイドル振り付け楽曲で全国ツアーすればがっぽがっぽよと突っ込みたいほど、好きな振り付けですが笑。フランツパートの「硬くても形を変える」とゲオルグパートの「強くて壊れない」の部分。無駄にいい声でもったいなさすぎる（嗚咽）。特に和希さんの「強くて壊れない←ええ声すぎる」と「共に喜び共に泣～く」も永遠に歌っていて欲しい（無理）。

そして一番お気に入りの場面がクリスマスを迎えようとする季節が見事に具現化されている「白い祈り」の場面。スケートする子供たちが通り、買い物に華やぐ貴族たち（叶ゆうり様荷物持たされすぎて気の毒）、ゲオルグと踊る愛らしい華純沙那ちゃんの後方で唇を噛みそれを見つめるブリュックナー（違）。フランツご一行も通り、さらに久城先生チーム（違）もカップルで歌い踊り、研1さんのマーチング隊が可愛く通り…と大作ミュージカルのような幸せな場面。

ここ、野口先生が携わっているとコナンするんですが、いかがでしょう。

いや、今回、常日頃わたくしのオペラ泥棒な大好きな3人様が退団で、もうどこ観りゃいいのよおおおとオペラうろうろさせていると、謎に叶ゆうり様が飛び込んできてロックオン、ウインク被弾で終わってしまうということも多く、また可愛らしい新進娘ちゃんが多すぎて嬉しい悲鳴でございました（特にショー聖母マリアの場面は死亡）。

あ、ショーの夢白ちゃんのレディダイアモンドは一人せり上がりからのラスト銀橋渡りまで。どんだけ体力あって、キラキラしているのか。末恐ろしい子。しかも某ムーランルージュと曲かぶりで、わたくし的にはこちらが頭をちらついてちらついて。人数多いしな笑。

と、ショーについてはまたいつの日か。というか、手帳の裏に書いておけな内容すぎて、どなた様もスルー推奨でお願いいたします（土下座）。

あ、一つだけ忘れないうちに。「愛の讃歌」のドラムの荒ぶりようがとてつもなくテンションアップして好きでした（告白）。

以上、ライラックに導かれた女でした←誰

6月7月前半