フィンランドの建築家、アルヴァ・アアルトの作品の一つ「ヴィラ・マイレア」の本を読みました。
写真がたくさんあり、図面も分りやすいのがのっており、説明の文章も比較的わかりやすい。
筆者がどれだけこの建物を愛しているかが伝わってきました。
1939年、フィンランドのノーマルク村のなだらかな丘の上に建てられたこの家。アアルト夫妻の友人であるグリクセン夫妻の家です。大自然の中に佇んでいる、という感じ。
アアルト自身この作品を「いとおしの作品」と呼んでいたそう。近代建築の奇跡と言われる作品。
制作の経過を見てみると、着工後建物の基礎が感性したところで「どうしても」とアアルトが言い張り敷地を北へ10kmも移動したとか、施主であるグリクセン夫妻が建築家をけしかけてとにかく素敵な家になるようにとことん努力させた、などちょっと驚きのエピソードがいくつかあるようです。
この作品だけではないけれど、アアルトの思想で心に残ったこと。
「建築には隠された動機がある。楽園をつくるという考えだ。これこそが住宅をつくる目的だ。シンボリックな建築作品は、わたしたち建築家が人々のために地上の楽園をつくろうとした情熱の表れなのだ。」
「建築家の楽園思想」
納得しました。




