もうい~くつ寝~ると~お~正月~
と、その恐ろしさも知らずに年が明けるのを楽しみにしていたのは、
遥か昔の御幼少の頃だ
翻ると、
もう、一年と二十七日寝ると、赤いおべべをお召しになる年まで来てしまっている
「子曰く、吾十有五にして学に志す、三十にして立つ、
四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、
七十にして心の欲する所に従えども、矩を踰えず
(私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立でき、
四十才になり迷うことがなくなった。五十才には天から与えられた使命を知り、
六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、
七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった)」
『論語・為政』
わたしは、いまだに惑い、天命って何?で、人のことばに抗いっぱなしだ
そのかわり、七十にはまだ間があるけれど、思うままに生きているかもしれない
ただ、人の道には若干はずれっぱなしだ
今日、それにふと思い至り、
『恥の多い生涯を送ってきました』とか、
『生まれてきてすみません』とかいう、
太宰治のことばを想い出した次第だった
実際は、相も変わらず雰囲気でのみで生きているのだが…