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パリスは戦前、戦後とプロフェッショナルの強豪チームやプロライダーをサポートし、車両を供給していました。40年代後半にパリスのハリーレンシュは自信を持って制作したガリビエをチームに供給しますが、プロのトップライダー達にBB回りの剛性不足を指摘され、早々に元のオーソドックスなフレームに戻したそうです。
そういう話がアマチュアライダーにも伝わり、発売当時、大変話題にはなりましたが、あまり商業的には成功せず、生産台数も少なかったようです。

ちょうど一年前のお正月に組んだガリビエです。剛性が足りないなどと感じるほどの脚力はありませんが、太いチューブの戦闘的なスタイルの割に、乗った感じが柔らかく、しっとりとしたハンドリングも好ましく、乗ってて気持ちのいい車です。結構、長距離走行に向いてるんじゃないかと思います。

パリスのハリーレンシュは大陸スタイルのロードレーサーが好みであったようで、アマチュア向けのクラブモデルにはそれほど興味がなく、カタログにもガード付きの車両はほとんどありません。そのためパリスはレーサー風に乗るのが似合いますが、それでもガリビエにはその乗り味からマッドガード、サドルバッグをつけてクラブモデル風にして乗っています。
信号などで止まっていると、となりの人が不思議そうな顔して、フレームを見てますね。