石は綺麗でなんぼ。


だが、その基準はひとにより様々である。


当然、何が綺麗かを争うものではない。


争って何になる。


それより、己の心を満たす麗しい光線を愛でる時間のほうが貴重だ。


本当に素晴らしい石は、行きずりの他人に見せるアクセサリーではないのだ。


人知れず酔いしれるからこそ幸せ、そんな秘め事にも似た特殊な存在なのだ。








パライバトルマリンという石がある。


90年代初頭、宝石街に姿をあらわしたこの石は、それから順次姿を消し、最近ではすっかりオリジナルを見なくなった。


コレクターのもとに旅立ったパライバトルマリンは、彼らのコレクションボックスから二度と出てくることが無いのである。









llllllll-バターリャ産パライバトルマリン








良い石には意思がある。


石の意思だ。


それは、無生物特有の、人間的な意味を超越した感覚だ。


あたかも八百万の神の様に、時に強烈、時に優しく、己を包んでくれる。


良い石を持つことは、己の未来に良いものをもたらしてくれると信じるに足る、表現し難い、特殊な感情をもたらしてくれる。




http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/auctions?userID=jl_padma&u=jl_padma






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