週末、大阪・南港からカーフェリーに乗り込んだ。
購入から半年で、どこをどう走ったか4000キロを超えた相棒。
当初、お金ができたらBOLTに乗り換えよう、などと思っていたがすっかり愛着が・・・
このクラシックタイプはもう生産をしていない。
「大きな古時計」ばりに、動かなくなるその日まで乗り続けようと思う。
そんなこんなで向かったのは、しまなみ海道。
いつかは行かなければ行けない場所だったが、バイクで走ると、なんとも味気ない。
車道脇の遊歩道を自転車や徒歩で進む年配のグループ、親子連れ、カップルを横目に
「あーん(iДi)」という気持ちになる。
愛媛県から本州側に渡ると広島・尾道市に入った。
ロープウエーで山頂に上がれば、尾道市街が一望できた。
海・街・山が一つの画角に収まるようにぎゅっとしていて、箱庭のようだ。
実際、山頂のいたるところに著名が画家が写生した場所の案内があった。
街に点在する、懐古の情をわきたたせてくれる古い建物群。
胃の下の部分が締め付けられるようで、キュンキュン、となった。
尾道映画博物館がよかった。交通の要所として栄えたとあって
戦前の映像がふんだんに残されていてこの町の栄耀栄華がよくわかった。
尾道からおよそ20キロバイクを飛ばして福山市に・・・初めての鞆の浦へ。
常夜燈。
瀬戸内海の中央に位置するこの港町は
江戸時代、潮待ちの商船でにぎわい、大いに栄えたが、
汽船の登場により繁栄に終止符が打たれた。
時代から忘れ去られ、空襲を免れたため古い建物が街ごと残されている。
どこかで見た、と思ったら「男たちの大和」のロケ地になったとのこと。
古民家を改造した洋食屋さん。
中庭の手前右に玄関。
庭のぐるりをこじんまりとした居住スペースが囲む構造。
カルタゴ遺跡で見た民家と共通点が多い。
古民家の土間、台所をそのまま活用した店内。
オムライスセットは1300円とやや観光地価格だが、
この地で開発された「保命酒」(養命酒の、より薬効を高めたようなお酒。
養命酒より歴史が古いらしい)の飲み比べもでき、とても満足した。
酔いを覚ますため3時間ほどこの町を歩く。
蔵を改造したカフェ。
地元のNPOが町おこしに、と運営をしている。
梁は昔のまま、鉄鋼の柱は傾いた建物の倒壊を防いでいる。
農機具やら五月人形、つぶれた幼稚園の椅子や机が雑多に置かれている。
一隅にカフェ。ホットコーヒーはとても美味しかった。
地元の青年が店を切り盛りする傍ら・・・
オーストラリアの先住民がユーカリの木でつくる
長笛を吹いてくれた。旋律はない。
ユーカリの代わりにこの辺に生えている竹を切ってきて
作ったという。すごいなあ。でも鞆の浦とオーストラリアとの接点は不明。
いつか町おこしの目玉になるのだろうか?成功してほしい、と思う。
幕末、海援隊の「いろは丸」が沈んだのも、この地。
その、いろは丸を模した渡船を発見。乗ってみた。
船で5分。
仙人も酔うという島、という由来をもつ「仙酔島」に到着。
春休みとGWの端境期で、人もまばら。
だれもいない海。
静かな山。
すべてを独り占めしたかのような贅沢。
宿にはテレビも時計もなかった。
自然に身をゆだね、ありのままの自分に立ち返る、
という宿のコンセプト。気に入った。
洞窟窯風呂、という天然サウナ。
身体があったまったら目の前の海にざぶーんと飛び込む。
最高だわ。
帰路は山陽道をひたすら東進。
途中、岡山・吉備SAで、地元B級グルメ「えびめし」なるものを
初めて食らう。
ごはんをデミ・ソースで炒めたドライカレーの甘い版。
とても美味しかったけど、タルタルソースはいらないかも・・・
好きになった、広島。
カープは昔から好きだけど。
































