仕事に行かなくても良い月曜日。

息子を保育園に送り出す。

散らかった部屋。

もはや物置化した私の仕事部屋。

片付けながら、自分の内面と向き合う。

鬱は脳の病気とはよく言ったもので。

自分の気分の落ち込み具合、漠然とした将来への不安を客観的に見ながら、やはり今の自分は、心は健康じゃないなと感じる。

やれることからやろうと、のんびり片付けを始めた。

少し動いては疲れて一休み。

途中、化粧をしながら、ずっと気になっていた化粧品の整理をしたくなった。

ミニマリストとまではいかないが、持っているものは少ない方だと思う。

リップとアイシャドウを同じ箱に入れている。

理想の形が思いつかないので、ひとまず空き箱に収納していたが、いかんせん使いにくい。

理想の形を追求してダイソーに行ったが良いのが無く。

ふと、息子のガチャガチャの空き箱を見て、

「これ、この形が理想だ！」

と思いつき、ハサミで余分な部分を切って、収納してみた。

なかなか良き。

「貧乏くさいと笑われるよ」

と、心の中で声がした。

ふと幼少期を思い出した。

小学校高学年の頃、コアラのマーチの空き箱を可愛く切り抜いて、鉛筆盾を作っていた子がいた。

当時の私の親友はそれを見て

「貧乏くさい」

とバカにして悪口を言いふらしていた。

４歳上の姉は、母の毒親教育の英才教育を受けて、とにかく周りを馬鹿にして見下す人だった。

その姉の影響を受け、私も然り。

そんな私の数少ない友達も然り(笑)

たかが鉛筆盾１つで悪口が言える友人ってどんなよ笑

それからかな。

貧乏くさいものを身につけているとバカにされると思い込み、コンプレックスになるようになったのは。

あれから何十年も時を経た。

理想の形が見つからない間は、とりあえず理想に近づく形を作って、それからブラッシュアップさせていけば良いと心から思う。

さらに、空き箱は、汚れたら気軽に捨てられるのでとても良い。

このまま理想を追求しまくって、空き箱組み合わせて可愛い画用紙やらシールやらを貼ってコスメボックスを作ればよいではないか。

市販のメイクボックスは高い上に、私の収納量だと使いにくいのよ。

他人がどうじゃなくて、自分がどうか。

それが私の幸せだとわかっているのに、つい数日前まで、他人にどうやったら批判されないかを気にして生きていたから、自分の気持ちが分からなくなってきたし、自分が幸せになる選択ができなかった。

思いの外、私は重症なのかもしれないなと思った。

タンク満タン