「透明ドロップ」はaikoの元カレSUNとの曲ではないかと言われている。
私はaikoも星野源も好きだから別れて欲しくなかったと個人的に思う。お似合いだったのに。

とてつもない音楽センスを持った子が生まれるんだろうなぁと勝手に想像していた。

イエローミュージックとaikoの融合だ。最高。






◇◇◇



「透明ドロップ」は失恋ソングだ。

好きになった人と結ばれたのに、さよならを言われてしまう。
まだ好きだけど別れた現実を受け止め、ひとりになった自分と向き合っていこうとしている曲だ。




いつでも戻れるよあの頃の自分に
だって振り向いてくれた事が奇跡なんだもん

思うだけの生活に今ならきっと
そんなに苦しまないで戻れるよ


当たり前だが、好きな人に振られるのは辛い。

辛く悲しいことがあると、もういっそのことすべて忘れてしまいたいと思う。

でも人の記憶は消せない。
良くも悪くも、決して過去に戻ることはできない。



第一回・二人にも同じような表現があった。

あなたを好きになる前の自分に戻ってしまいたい、
忘れてしまいたいと。

しかし、「透明ドロップ」はまた違う。

二人→付き合えなかった(片想い)
透明ドロップ→付き合った(両想い)


この曲では振られている。
恋が叶わなかった片想いの失恋ではない。

叶ったのに失ってしまうという両想いの失恋は、
より辛いものがある。
一度手にした幸せがなくなるのだ。

両想いになったことで、片想いの失恋よりも喪失感がおおきい。

片想いより、もっとずっと現実的な幸せを感じていたから。




そばであくびしてそばで眠って
そばで温かい手に触れさせて
好きだよってあなたの作った全てが
悲しくって溢れた足元があぁぼやける

失ってから気付く。
当たり前にあった些細なことが幸せだったと。
あなたは自分のすべてだったと、ひとりになって痛感する。

いくら泣いて悔やんでもどうにもならない。
終わってしまった。

これぞまさしく、後悔先に立たずだ。




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この曲には4回登場する言葉がある。

世界はこんな色をしてたのか


別れてひとりになり、あなたのいない世界はこんなにつまらないものなのか、と実感して出てきた言葉なのだと思う。



好きな人と付き合うと、知らなかったことを知り、好きが増える。
聴いたことのない音楽や好きな食べ物だったり。

相手の口ぐせや仕草がうつったりする。

そうすると習慣が変わるし、
おのずと生活も変わってくる。

少しずつ、あなたによって生活が構築されていく。
じわじわと世界があなたの色に染まっていくのだ。

あなたを失うことで、幸せでカラフルだった日常は少しずつ色あせ、モノクロになっていく。




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わざと通らない様にしてた道だって
いつも買って帰ってたガムだって



否応なしにあなたのことを思い出す。

あの大通りにも、あそこの交差点にもあなたがいる。
いたるところにあなたがいる。

コンビニにはいつも買っていたガムがいつも通り売られている。
キスをするとこのガムの味がしたなぁ、なんて思い出す。
何気なく入ったコンビニにもあなたがいる。


あなたはいつも突然やってくる。

たくさんの思い出だけを残していなくなったくせに、
自分の中にまだあなたは住んでいる。


ふとした瞬間に思い出してしまうのが辛い。

恋人と別れた時、誰しもこんなふうに感じた経験があるのではないだろうか?
好きになった人を、一度手にした幸せを、簡単に忘れ去ることはできないから。



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この曲のタイトル「透明ドロップ」について考えてみた。


ドロップといえば、直感的に“サクマドロップス”が頭に浮かんだ。深緑の缶に入ってるあれ。

当然のことだが、飴は舐めていればなくなる。
つまり、永遠に甘い味は続かない。
いつか終わりがくるのだ。

気付くと溶けてなくなってしまっている。
後味だけを舌に残して消えている。



なんだか恋愛みたいだなぁと思った。
ドロップ(飴)と恋愛は重なる部分がある。

好きな人との甘い時間はずっとは続かないと。
溶けてなくなってしまえばもう元には戻らないのだ。

甘ったるい後味だけが舌に残る。
目には見えない思い出が心の中にずっと残るように。



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第二回aikoひとりサミットお付き合い頂き、
ありがとうございました!



透明ドロップ
2014年発売、泡のような愛だった収録曲。
メジャー通算11枚目のオリジナルアルバム。