「小さな家」というと、さいきん流行の「狭小住宅」が思い浮かぶ。
狭小住宅とは、20坪に満たない狭い土地に建てる小さな家のこと。
おしゃれで工夫がいっぱいの、新しい都市の住まい方として人気があるらしい。
でも、私には、それらの家が、ほんとうにいとおしい「小さな家」なのか、よくわからない。
地価の高い都市で、三角形や傾斜地といった不利な土地を有効に使うのはいいとして、それがはたして「ちょうどよい狭さ」なのか。
いたしかたがない結果として、狭いことを受けいれている人が少なくないように思う。
だから、建築基準法やさまざまなテクニックを駆使して、少しでも家を広く、敷地いっぱいに建てようとする。
それに、小さな家の楽しみは、住み手自身が心を配って住みやすく作り、しかも住みながち手をかけつづけることにあるのに、さいきん流行の家は、建築家の「作品」のようになっていることが多い。
