自分という存在を。


こんなに自分が憎いと思ったのは


4年前にNYに残ったあの出来事以来ね…


あの時は不可抗力ともいえた


今は違う。


今度は自分で すべて壊した。


私、彼のこと すごく愛してる。

過去形ではなく 今もずっと。


ずっと彼の存在を感じてた。

そしてそれで満足してた。


私は…心のどこかで

彼にも想いがあると 信じてたのね。


だからこそ、片想いでも 楽しめた。


例え逢えなくても

側に居られなくても

想いがあるなら

それを感じられるなら


私は充分だった。


今のライフスタイルを誰かのために崩すことはない

そして同様に、私のために崩して欲しくない。


だから、今のスタンスでもかまわなかったの

想いさえあれば…それが実感できるなら…。


なぜ、こんなことをしたの?


私は孤独が怖くなったから…だと思う。

孤独は好き、けれど閉じ込められたくない。


愛されたかったんだわ、誰かに。

愛されていると 感じたかっただけ。


ヘンよね

愛に浸れば息苦しくなるのは解っているのに

けれど愛を感じていたい


私は自分の思いに負けたんだわ


でもね

気付いたの。


どんなに強く私の手を握り締めてくれても

今、私は愛を感じられない。


いいえ、嘘ね


私が欲しかったのは この人の愛じゃない…。


ごめんなさい。


自分の軽はずみな行動のせいで

また誰かを傷つけた


気付いてしまったのよ

他の人ではダメだと…。


でも、私はもう戻れない。

天罰ね、いい気味だわ。


一番大切な人をまた失った。


失うことには慣れてるでしょう?


ええ、そうね…。


歯を食いしばって耐えろ



もう、生きていることに疲れてしまった。


失うことにも 耐えることにも

追いかけるのにも


生きるって 疲れること。


未来が今日より 幸せじゃないと知ったら

誰だって、生きるのをやめたくなるんじゃないかしら…?


  


 

今回のNYへの旅は、とても不思議だった。

いつもは彼の友人たちと多くの時間を過ごし、

彼の思い出話に花を咲かせる。


今回は、2回ほど彼の親友夫妻にあったけれど、

それ以外の友達とは会わず。


NYへ行ったのは、迷路から抜け出すため。

私自身がどこかへ置いてきた自分の一部を探すため。

彼との日々を「思い出」に換えるため。

気持ちに、心に区切りを付けるため。


事故現場へも行ったわ。

独りで。


座り込んで色んな話をしたわ、心の中で。


住むはずだった家にも行ったわ。

他に住んでいる人が居たから、入れなかったけど。


彼の会社にも行ったわ。

住んでたマンションにも行ってみた。


あと何かが足りない。

あと少し。


とても大切な何かが、

すぐそこにあるような気がする…。


 


  

  

自分でもどうしようもないほどのブラックホール

それが目の前にあるのが解っているのに

全てが勝手にそこへ向かって進んで行くみたいだ。


飲みこまれそう。

飲みこまれてしまえば楽なのかもしれない。

飲みこまれたら終わり。


いつになったら この虚しさから解放されるんだろう。

いつになったら この絶望感から解放されるんだろう。


愛が欲しい。

他の誰でもない 智哉の愛が。


解っているわ、彼の私への愛は

彼の死を持って 永遠に私のものになった。

他へ移ることなどない愛だけど


あなたの体温が感じられない。

あなたの声が聴こえない。

あなたに抱きしめられることもない。


そこに「ある」と解っているけれど

何も見えない、触れられない。


感触がない。


私はどうすればいいの?


もう、4年よ? 

もう いい加減 彼が居ない人生に慣れてもいいはずなのに


なぜ、まだ こんな状態になるの?

なぜ、まだ こんなに絶望的になるの?


リセットしたい。

自分の感情も、思考も思い出も愛も何もかも。


始めから無いものなら 無いまま生きていける。


智哉・・・なぜ、一緒に連れてってくれなかったの?

なぜ、私を 置いていったの?


解っている。

こんなんじゃダメなのも 今の私がとんでもない馬鹿なのも

全部ちゃんと解ってる。


負の感情に包まれて ネガティヴになってるのも

やけっぱちになってるのも またいつも通りに戻れるのも

また未来を見て生きていくことも

全部ちゃんと解ってる


だけど 今、この瞬間

自分の総てを無にしたい衝動を抑えるのは 難しい。

今のこの瞬間を 生き延びる方が辛い


力をください 今のこの流れを乗り切る力を。