人生の歩み方について、
私なりに考えていることを記録します。
この考え方については、去年、中国でFoxconn知財部出身者の集まりで、語ったことがあります。
【2019年の夏】Foxconn知財部出身者の集まりで発表
権力と金銭の2つの観点からみた場合、
組織の中で生きている人は、上記のA~Dゾンの何れかに置かれています。
人類全般でみた場合の人に例えると、
Aゾンの人は、権力もあれば、収入も高い人。トランプ大統領みたいな人。
Bゾンの人は、権力は高いものの、収入はそこまでではない人。麻生さんみたいな日本の政治家。
Cゾンの人は、権力は小さいものの、収入は結構高いです。ユニクロの柳井さんみたいな日本の成功した企業家。
Dゾンの人は、権力も収入も普通の人。我々のような一般庶民。
一会社の人々に例えると、
Aゾンの人は、創業者。
Bゾンの人は、会社設立当初から付いて来た社員。
Cゾンの人は、現在バリバリできる社員。
Dゾンの人は、普通の社員。
世の中における役割で例えると、
Aゾンの人は、仕組みを設計する人
Bゾンの人は、仕組みの設計をする人
Cゾンの人は、言われた通り仕組みを作る人。
Dゾンの人は、仕組み通り働く人。
(Chikirinの日記:4つの労働者階級を参考)
この観点をユニクロのセルフレジに例えると、
Aゾンの人は、ユニクロ本社でセルフレジを考案した経営企画をしている人。
Bゾンの人は、このセルフレジを具現化させた業者(某大手IT系会社でしょう)など。
Cゾンの人は、某大手IT系会社の下請け業者(IT派遣業者でしょう)など。
Dゾンの人は、ユニクロの店舗で働いているアルバイトさん。
企業で例えると、
Aゾンは、成功した大企業。
Bゾンは、プロのサービスを提供する下請け業者の中で評判も高く、成功した企業。
Cゾンは、プロのサービスを提供する人を集めた、下請けの下請け業者であるベンチャ企業。
Dゾンは、成功した大企業のビジネスモデル通り動いている零細企業。
次に、社会人として、以下に人生の中で、Aゾンまで辿れるかを考えてみましょう。
先ず、ほとんどの人は、Dゾンからスタートします。
収入も低く、組織内で権力もありません。
当然ながら相対的には、①②③と言ったスタート点が違うところはあります。
例えば、いい大学を卒業した優秀な方なら、いきなり高収入の②からスタートできるでしょう。
親が経営する会社を継ぐ人であれば、いきなり高収入かつ大権力の③からスタートできるでしょう。
何れにせよ、人が社会に出た時は、組織の中では、権力もあんまり大きくなく、収入もあんまり高くないDゾンに置かれます。
次に、人生の歩み方について考えてみます。
殆どの人は、人生の中で、最初からAゾンは諦めます。
世界を変えるようなことは考えられず、如何に他人並の生活を暮らせるかを考えている人がほとんどです。
この場合、1→3の順番が望ましいです。
即ち、自分の所属された会社で頑張って収入も増やし、権力も高める方向で動きます。
1つしか選べないのであれば、収入を高める方向に頑張る。
権力を大きくさせる川(赤)を渡るのは、収入を高める川(青)に比べて遥かに大変です。
DゾンからBゾンに行くのは、収入面で物凄く自己犠牲しないと行けないし、必ず渡れるとも言えないので、できるだけCゾンに辿れるように頑張る。
その後、自分の所属された会社で収入が天井に着いたら、即ち、青の川の近くに着いたら、川を渡ります。転職することになります。
その時、収入が高いところに転職するので、権力は小さくなる可能性が大きいです。
それでも構いません。
そもそもその会社がレベル高い会社であれば,
そこでまだ頑張れば、いつかは権力も大きくなり、収入もいままでより高くなるでしょう。
人生が、ユニクロの平社員からユニクロ下請け業者の部長までの人生を歩む場合、これに当たります。
次に、人生でAゾンを目指している人、世界を変えたいと思っている人の歩み方です。
Aゾンを目指している人は、このように、権力を大きくさせる方向に頑張っています。
そこで、壁に当たったら、収入が減るリスクも背負って、組織から飛び出します。開業ですな。
大手企業の正社員を辞め、ベンチャ企業を作り、大手企業のビジネスモデル構築に関する仕事を受託する、そこでうまく行けば、大手企業になり得るかも。みたいな感じですね。
まとめると、
仕組み通り働く人 → 仕組みの設計をする人 → 仕組みを設計する人
この道になります。
私は、大手企業の社員を辞め、プロのサービスを提供する中小特許事務所で経験を積んで、今は開業しています。
また、知財管理システムECOIPをゼロから作っているので、
私も仕組みを設計する人と言えるかな。
但し、まだまだ、貧乏な仕組みを設計する人です。




