俺が親友だと思っている奴は
俺の趣味を頻繁にディスる
そしてそれを趣味としている人たち全般を総称した三文字のカタカナ言葉を使い
自分の属するグループにそれに該当する人物の気持ち悪さを愚痴るのだ。
それが本当に親友にとって迷惑ならばよしとしよう
しかしいるだけで愚痴の対象になるのはいかがなものか
親友はかつてその趣味に近い好みがあっただけに
他の友人からそのカタカナ文字で揶揄されることがたびたびある
だからだろうか
俺には奴の愚痴が
自分はそんな趣味とは無縁であり
社会から忌み嫌われる傾向にあるグループになど決して属していない
ということを必死にアピールしているようにみえるのだ
仮にそのことを本人の目の前で言ったらどうなるだろうか
おそらく
「いや、俺はそんなつもりないし」
ならば俺がその愚痴によって傷つくのは許されていいのだろうか
俺が問い詰めれば問い詰めるほど
親友は懸命に弁明をし、しばらくして俺に対して嫌悪感を抱くだろう
そしてその嫌悪感は
知らず知らずのうちに、「その趣味をもっているから」という関係のない文脈と合体し
親友は
知らず知らずのうちにその揶揄されるステータスから必死に遠ざかろうとするパラダイムができあがってしまうわけだ
結局全部自分の愚痴になってしまった
気分は晴れないが
どうしても書いておきたかった
それではねる
