同じ茶葉を使って淹れたのに、その時々で味が違うなぁと感じたことはありませんか?

 

それは、気のせいではないですよ。

 

本当にお茶の味が違っているのです。

 

 

お茶の味は、うま味・甘味、そして苦味・渋味で構成され、このバランスでお茶の味が決まります。

 

うま味・甘味をもたらす成分はアミノ酸類や糖類。うま味の強いグルタミン酸や茶特有のテアニンなどのアミノ酸類を多く含んでいます。

 

そして、苦味・渋味をもたらす成分はカテキンやカフェイン。

 

ベースとなる苦味・渋味に、アミノ酸類や糖類によるうま味と甘味が加わることで、お茶のおいしさが完成しているのです。

 

 

では、なぜ淹れ方で味が変わるのか?ということですが、

 

苦味・渋味成分は低温のお湯に溶け出しにくい性質があります。

 

この性質を利用すると、低温のお湯で入れたお茶は苦味・渋味が少なくなり甘味の強いお茶になり、反対に、高温のお湯で入れたお茶は苦味・渋味成分が溶け出しやすいので、苦渋味が強くなります。

 

 

同じ茶葉なのに、淹れ方で味が変わるなんて不思議です。

 

気分によって味に変化をつけて日本茶を楽しむのも楽しいですね。