2018.3.7
検査入院だと思っていたら、
そのまま入院になってしまいました。
ということで、入院3日目のお話です。
この日は、検査などの予定は
入っていない日でした。
けれど、生検(病理)の第一報が
今日出るかもしれないと
医師から言われていたので
少しそわそわしていました。
入院って暇だな~
今頃皆は学校で授業受けているんだろうな~
なんで私はこんなところにいるんだろう...
そんなことを考え、
ぼーっと真っ白な天井を眺めていました。
そして夕方になると、
先生が病室にいらっしゃいました。
「ご両親にご説明あるので、
今から面談室でお話します。」
なんだろう。
私は聞けないのだろうか。
自分の身体に関することは
どんなことでも自分ですべて知っておきたい。
そう思った私はとっさに自分のスマホの
ボイスレコーダーをONにして
母のカバンにこっそり入れました。
数十分後、両親が説明を受けて
病室に帰ってきて、
私の病気は
(まだ詳しい病型は
わかっていないけれど)
大まかな分類としては
B細胞性の悪性リンパ腫。
リンパ球ががん化して
異常に増殖する病気で、
リンパ球は全身に存在しているから、
腫瘍を手術で切除しても意味が無い。
だから、抗がん剤治療を行う。
と教えてくれました。
両親は私にショックを与えないよう
言葉を選んで伝えているのが
よくわかりました。
その気遣いに感謝しました。
けれど私は全てを知ることを望みました。
両親には申し訳ない気持ちもありましたが、
その夜一人でボイスレコーダーを聞きました。
私の腫瘍はかなり大きく、
心臓や肺に浸潤していること。
StageはIVだと思われること。
腫瘍の影響で心臓がきちんと動いていなくて、
脈がとても少ないこと。
このままではいつ心臓が止まって
突然死してしまうかわからないこと。
そのために一刻も早く
治療を始めて腫瘍を小さくしないと
いけないこと。
主な内容はこのような感じでした。
私は病名を聞いた時も、
ボイスレコーダーを聞いた時も、
ドラマのように泣き崩れるようなことは
ありませんでした。
意外とその事実がすっと
自分の中に入ってきました。
「あぁ、病名がわかってよかったな。
これで治療をすることが出来る。
それに、治療法が確立している病気で
よかったな。」
と思いました。
私は小さい頃から
医師になりたいという夢があって、
患者さんの気持ちが知りたいという思いから、
これまでたくさん闘病記を読んできました。
また、世の中の様々な病気に興味があり、
自分なりに調べたり、
本を読んだりしていました。
そういった知識があったから、
病気に対する得体の知れない恐怖を
抱くこともあまりなく、
すーっと自分の病気を
受け入れることができたのかな、
と思います。
「敵を知り己を知らば百戦危うからず」
という孔子の有名な言葉のように、
病気と闘うには
まずは病気を知ることが
大切だと思います。
治療方法を調べたり、
同じ病気を克服して
元気にされている方の姿を
見たりすることで
病気に対する恐怖心は
和らぐと思います。
そして私もその一助になれたら
いいな、と思っています
