※まいんちあほうですみませんm(_ _)m
※そろそろ馬ペンさんから怒られそうな気もする...
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あれ...あんなとこに、壁画なんてあったっけな...家に帰る途中の登り坂で。きれいに塗られた青空と。いまにもはばたきそーな白い大きな羽。おまけに。その羽を背負うかのよーに。背の高いイケメンが立っていた
なんかの撮影かな。でも、周りにスタッフがいる感じでもないし...
無意識に。リュックからカメラを出して。ファインダーをのぞく。絵になるなぁ。今日の仕事なんてより、よっぽど撮り甲斐あるや
シャッター音に気づいたのか、そのひとがふと顔を上げた。あ、やば...もしかして、ほんとに芸能人だったりするのかな...勝手に撮っちゃまずかったかな...逃げるわけにもいかず。様子をうかがっていると。ふと目があって。にっこりと微笑む。少し肩の力がぬける。怒られるわけじゃないのかな...様子を伺っていと。突然、すたすたと。こちらに向かって歩いてきた。ひっ...妙な圧を感じて。背筋が伸びてしまう。て...
『えぇぇぇぇぇぇ!』
嘘だろ...何度も目をこするけど、見間違いではない。にこやかにちかづいてくるそのひとのうしろから。絵のはずの羽まで一緒についてくる!どーゆーこと!
『こんばんは』
この国らしからぬ濃いめの顔が、目の前にある。でも。俺の視線は、夜空にひろがる羽に釘づけだ
『あ、失礼』
何に注目しているかわかったのか。こほんと咳ばらいをする。優雅に手を払うと。羽が跡形もなく消えた
『えぇぇぇぇぇぇ』
あ。お気になさらず。めちゃめちゃ気になるよ!?
『ひとがいなかったので、風を通してたんです』
清潔にしておかないと、精度が下がるので。何の...
『とりあえず...』
あなたの家にお邪魔してもいいですか。はぁっ!?
『何で!』
天に帰るタイミングを逸してしまって...寂しげに眉毛を下げる。天って...やっぱりその...
『羽を休める場所を探していたんです』
何で俺んち!?これも何かの縁で。そんな縁しらねぇ!?
『食事なんてはいりませんから』
それもこえぇよ...置いてもらえるだけでいいんです。俺ち、そんな広くないけど...
『お礼といっては何ですが。いいことがありますよ』
ばっちりと、かっこよく片目をつぶる。いいことって何!?あやしーんだけど!?
『ひとが寄ってくると面倒なので。行きましょうか』
戸惑う俺はそっちのけで。手首をつかんでぐいっとひっぱる。その方向は、まぎれもなく俺んちのほーで...
『何で俺んち知ってんの!?』
『天使ですから』
意味わかんねーんだけど!?自分でゲロったし!?はっはっは。わらいごとじゃねぇぇぇぇ!?さぁ行きましょう。ちょ、ちょっと!?自称天使は、放りなげた俺のリュックをひょいと担ぐと。問答無用で歩きだした
@choisiwon
※画像お借りしましたm(_ _)m